22 ページ22
だけど、その気持ちも分かる。
僕だって、最初は戸惑いの気持ちが強かった。
それに比例して、反対する気持ちも。
考えてはみたんだけれど、もう決定してしまったことは仕方がない。
それにテヒョナに言われた。
悪い子じゃないって。
僕の親友が言うんだ、間違いはない。
TH「ヒョン!もう食べてもいい?」
SJ「熱いうちに食べな〜」
一斉にフォークを手に取る。
ぱくん。
...みんなの思ったことは、きっと同じだと思う。
すごく、美味しい。
HS「なにこれ!?めっちゃ美味い!」
NJ「これ本当に肉使ってないのか?」
ヒョン達が感想を口にする様子を、薄い笑みで見ている。
..というか、
YG「お前は食べないのか?」
どう見ても、ハンバーグの載ったお皿は8つ。
A「私はいいんです、皆さんのお口に合ったのならよかったです」
エプロンを解いて、僕たちに背を向ける。
僕は、ちゃんと、覚えてるし、知っている。
フライパンで蒸し焼きになったハンバーグが、ちゃんと8個あったこと。
僕の向かいに、誰にも手をつけられていない皿があることも。
気がついたら、腕を掴んでいた。
細くて、すぐに折れてしまいそうな右腕。
JM「一緒に..、食べようっ!」
キョトン、とした表情。
まるで、何でそんなことを言うのか、とでも聞きた気だ。
TH「そうだよ!Aの分だってあるだろ〜!」
A「え、や、あの、..」
YG「ほら、ぐずぐずしてないで、ここ座れ」
ユンギヒョンの勢いに負けたのか、大人しく隣に座った。
オロオロとして、どうすればいいか分からないという表情。
あまり、感情が表に出ないあの子にしては、珍しい。
NJ「ほら、冷める前に早く食べるぞー」
ナムジュニヒョンの一声で、また僕たちの食事は再開となる。
ダイエットとか、してたかな..?
そうだったら、僕、引き止めて悪いことしちゃったかな..?
だけど、そんな様子はなさそうで。
もぐもぐと、小さな口を動かして、ちゃんと食べていた。
...よかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 201人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：エヌ | 作成日時：2020年12月31日 16時
