21-JM ページ21
ちょっとだけ、いや、だいぶ。
羨ましいと、思っていた。
僕の親友のテヒョナは、とても交友関係が広いし、人懐こい。
だからなのだろうか、この僕たちの雰囲気をものともせず。
TH「俺、あの子と仲良くしたい」
だなんて、唐突に言うから。
僕はきっかけでもなければ、どうしたらいいか、正直わからなくて。
テヒョナの行動力が、心底羨ましかった。
そしてやはり、知らぬ間に仲良くなっているし。
いいなー、って。
ジニヒョンも、何事もないように話してるし。
ホビヒョンだって、ナムジュニヒョンだって。
僕は、どうしたらいいのかなって。
シュガヒョンに助けを求めたら、案外と、思っていたよりもすんなりと、話すきっかけが掴めた。
もうすぐカムバック活動に入る。
だから、こうして、ゆっくり晩御飯を食べられるのは、今日を逃したらもう当分は無理だろう。
てきぱき、という表現が正しいだろう。
手際良く食材を切っていく。
SJ「ヤーヤー、ギャラリーのお前達は手伝わないのかー?」
JM「お腹空きましたー」
A「すぐに出来ますからね、少しだけお待ちください」
蒸し焼き中のフライパンから漂う、お腹の虫を騒がせる匂い。
冷蔵庫にあった、(ジニヒョン曰く)そろそろ傷みそうだったらしい野菜で、簡単なサラダを作る。
お皿に盛り付けて、ジニヒョンが作ったソースをかければ出来上がり。
HS「おおー!美味そー!」
SJ「ほら、みんな座って〜」
僕も含めたギャラリー達が、大人しく座る。
開いたドアから覗いた顔は、ジョングガだ。
JM「ジョングガ〜ご飯だよ〜」
JK「すごくいい匂いします..あ、ハンバーグだ..!」
いそいそと席に着いた弟は、もう待ちきれない、という表情が滲み出ている。
JK「ソクジニヒョンが作ったんですか?」
YG「Aだよ」
その名前を聞いた途端、むっと突き出た唇。
HS「こらジョングガ〜せっかくの飯が不味くなるぞ〜」
どうやらこの弟は、どうもまだ、あの子のことを受け入れきれていないようだ。
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作者名:エヌ | 作成日時:2020年12月31日 16時