検索窓
今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:17,971 hit

19 ページ19

こういう雰囲気は、無関心な俺であっても、正直言って嫌なものがある。

特に、隣のジョングガ。

何が言いたいかは、何となく分かる。


YG「..顔に出てるぞ」


そんなにムスッとしていると、撮影の時に怒られるぞ。

今は新曲MVの撮影中。

黒を基調とした衣装を身につけ、少しだけ、濃いメイクを施される。


JK「ヒョンは、嫌じゃないんですか..?」

YG「何の話だ..?」

JK「何って、分かってますよね?アイツのことですよ..」


ああ、やっぱり。

思い返せば、俺はそれほど、嫌悪感を抱いた覚えはない。

そりゃ最初は驚いたりしたが、女だから、と媚びることもない。

それに、目立たない俺たちのグループに新たな差し色を、という点においては、ピッタリなのでは、とむしろ思ってきた。

..さっきよりも、唇が鼻につきそうだぞ。


JK「テヒョ二ヒョンは、悪い子じゃないって言うし、ジニヒョンも仲良しだし..」

YG「なんだ、嫉妬か?」

JK「違いますっ!」


なんだ、てっきり俺は嫉妬かと。


JK「今だってそうです、有る事無い事言われて、僕たちにだって、火の粉が飛んできます」

「飛んできたらどうしような?」

YG「それはもう仕方がないだろ...、..!?」


聞き慣れた別人の声に、後ろを振り向く。

そこにいたのは、パンプロデューサー..。


「ジョングガ、君の気持ちもよーく分かる。というよりも、その気持ちは全員の本心だと私は思っているよ」


だが、その気持ちがずっと表に出ているようでは、相手の他の面は見えてこない。


「一度でいい、その思いを少しだけ冷ましてみてくれ。そうすれば、その人の他の、良い面が見つけられる。」


じゃあこれは差し入れだ、と俺に大きな袋を渡す。


「いい刺激になっているようでよかったよ」


手を振って帰っていったパンプロデューサーの差し入れを覗く。

お、美味そうなチキンだ。


JK「...ヒョン、」

YG「んー?」

JK「僕って、まだ、子供ですか...?」

YG「そりゃ俺にしてみれば」

JK「もう少しオブラートに包んでくれたっていいじゃないですかっ」

YG「お前が聞いてきたんだろ」

20→←18



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
201人がお気に入り
設定タグ:BTS , 防弾少年団
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:エヌ | 作成日時:2020年12月31日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。