検索窓
今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:17,977 hit

11 ページ11

よし、じゃあ早速今夜あの子に...なんて、そうそう上手く行くわけがなく。

どうしたものかと、頭を抱えていた。

ヌナがあれだけ言うのだ、いい子なことは分かる。

だけど、それとこれとは全く別問題で。

まだ、頭がついてきていないのが現実。

いや、違うな。

頭では、理解できてるのか。

だけど、自分の気持ちがついてきていないんだな。


TH「ヒョン、どうしたんですか」


同じ部屋のテヒョナが、腕を組んで悩む俺に声をかける。

その手には、コーラが2本。


HS「ヒョンにコーラ1本くれ」

TH「ダメですよ、これはAの分です」

HS「なんだよ、Aの分か..って、おい!?テヒョナ、今何て言った!?」


肩を掴んで、テヒョナを揺さぶる。


TH「ダメですって..」

HS「その後だよ!」

TH「これはAの分です..?」


それだよ!

お前、いつの間にあの子と仲良くなったんだ!?


TH「今日です」


今日だと!?


TH「撮影について行ったんです。その時話して、仲良くなりました」


なんてこった。


TH「もう帰ってきてるので、部屋に遊びに行こうかと..」

HS「行く、俺も行く」


不思議そうに首を傾げたテヒョナは、いいですよと快く許してくれた。

玄関に1番近い扉を、テヒョナが3回ノックする。

中から、どうぞ、の声が聞こえて、ドアノブを捻る。

テヒョナの後ろに俺がいたことは予想外だったらしい。

ぱっちりした目が、少しだけ、驚きを含んだ。


A「ごめんなさい、まだ散らかってて..」

TH「どこが?全然散らかってないよ〜」


本当に、どこが散らかっているのかが、俺にも理解できない。

ベッドに座るように促される。

その時に、チラリと見た左手。

ああ、やっぱり、ヌナの話は本当なんだと確信した。

デスクのスタンドライトを切って、クルリと椅子ごとこちらを向く。

何となくだけど、パンプロデューサーが、この子に声をかけたのかが、分かった気がした。

薄く微笑んだ彼女は、何故かこのタイミングで俺たち(正確には、俺だけなのかも)に、軽く会釈。


TH「ヒョンも来ちゃったけど、大丈夫だった..?」

A「全然、私は構いません」


こら、テヒョナ、それはどう言う意味だ。

12→←10-HS



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
201人がお気に入り
設定タグ:BTS , 防弾少年団
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:エヌ | 作成日時:2020年12月31日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。