ツンデレラボーイ。

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山「A、部屋行っていい？」



練習後、山内さんが聞いてきた。


特に断る理由もなく、



「いいですよ」




と言った。




部屋に入ると将さんがベッドでくつろいでいた。




将「Aおかえりー。山内いらっしゃーい」



山「おじゃましまーす」




山内さんや健太郎さんが部屋に来ることは珍しくなく


祐希ほどではないがほぼ毎日くる。




山「ねー、A最近疲れてない？」



「…そんなことないですよ」



俺がベッドに腰掛けると、その隣に座った山内さん。


この人はなにかと鋭い。




山「嘘だ。最近、練習いつもよりしんどそうにしてる」



「…老化じゃないですかね」



山「そんな急に老化がくるか」




ツッコミ入れられました。




祐「ただいまー」



祐希が帰ってきた。



将「もはや家になってる」



祐「家みたいなもんじゃん？」



将「いやホテルだし」




この二人の会話にまざろうとするけど、山内さんによって阻まれた。




山「あの袋、なに？」



……！！



しまった。


手紙を隠した袋、治すの忘れてた。



山内さんの手が、袋に伸びていく。




「や、山内さん…」



時既に遅し。



山内さんの手には、あの手紙が握られていた。





山「…なにこれ」

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