おじちゃ……だれv(・∀・*) ページ4
名前)が目を覚ますと一番始めに聞こえてきたのがさざ波の音だった。
『……にゃ?( ・◇・)?』
音をたどるとそこには太陽のひかりを受けて
キラリと輝く砂浜に、ゆっくりと呼吸でもするようによせてはかえす、コバルトの海が広がっていた。
Aはほんの数秒見たこともない景色に放心していたがすぐに、ある大事なことに気づいた。
『……ふぁあぁああああぁああああ!!!!!!』
鳥がバタバタと飛び去ったおとがした。
『ないぃぃいぃいいぃ!!!!!!!』
『Aちゃのパンダないぃぃいぃい!!!』
一大事件が発生したようだ。
どうやら扉を通過したときにはぐれたようである。
『ない、ないない!Aのパンダ!!!』
慌てて辺りを見渡すもその姿はない。
ぬいぐるみがないと安心できないAは次第に焦り大きなくりくりとした目に涙を浮かべた。
そして______
『ぅ、うあぁあああん!!、あぁあああん、ふぁあぁあああん!!!』
大きな声で泣き始めた。
彼女は産まれた時からずっとそばにいるぬいぐるみを探し、一晩中泣き続けた。
―そして嗚咽も喉が裂け、空気が通るような音しかしなくなった頃―
「あらら�・いっぱい泣いちゃって。もしかしてお嬢チャンのかな?
このパンダのぬいぐるみ」
一人の大男がぬっ、と森の中から薄汚れたパンダのぬいぐるみをもって出てきた。
『ふぁ?!』シュバッ
Aは、それはもう新幹線をこすのではないかというくらいの速さで大男からぬいぐるみを救出した。
そしてぐちゃぐちゃの顔でぬいぐるみにスリスリと頬擦りした。
『よか‥た‥』
ヒューヒューとしか聞こえないが確かにAはそう言った。
「そう、お嬢チャンのだったの。」
大男はさして態度を変えずふぁ、と欠伸をもらす。
「(女の子の探し物を手伝ってた、って言えば大丈夫かな?)」
と、呑気に考えながら。
一方、Aはぬいぐるみが戻ってきたことに安心したのかキレイサッパリと泣き止んでいた。
おもむろに何やら思案顔の大男を見上げて首をかしげこう問うた。
『おじちゃ……だれ(°∇°)』
「お、おじちゃん……(..)」
ストレートに言われ若干凹んだ大男。
だが、面倒くさそうに頭を掻き
「海軍大将、青雉。お嬢チャンは?」
そう言ってのけた。
そして負けじと何故か胸をはりAも
『Aちゃの名前はA!』ドヤァ
とドヤ顔でこたえたのだった。
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ルイ - 可愛すぎませんか??、鼻血が出そうですね……おっと失礼 (8月7日 22時) (レス) @page5 id: 3d4d75199a (このIDを非表示/違反報告)
Banyu(プロフ) - Twitter とpixivで活動しております。リクエストや続きのご要望等ありましたらお寄せください (2019年10月14日 23時) (レス) id: bd220b9027 (このIDを非表示/違反報告)
Banyu(プロフ) - Banyuという名で新しく活動してます!是非そちらの方もお尋ねください (2019年10月14日 23時) (レス) id: bd220b9027 (このIDを非表示/違反報告)
Banyu(プロフ) - お久しぶりですー!作者のアリーナです。長い間放置してすみません、パスワード分からなくなったので新しいアカウント作りました。 (2019年10月14日 23時) (レス) id: bd220b9027 (このIDを非表示/違反報告)
木夜 - 続きが読みたいです!!頑張ってください (2019年3月31日 10時) (レス) id: 512709e79a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アリーナ | 作成日時:2016年9月7日 18時