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「ところで､リンはまだ寝とると？」
「さっきまで少し起きてたけど､今はぐっすり眠っているよ」
「うん｡不安な気持ちで疲れてるみたい」
シカとネズミがそう答えると､ハリネズミは目を輝かせてリンの顔を覗き込みました｡
「おお!ほんなら今のうちにリンの寝顔ばしっかと見とくたい!」
「ちょっと｡そんな大声出したらリンちゃんが起きちゃうわよ」
「そやった」
慌てて声を抑え､リンの様子を伺います」
「すぅ…すぅ…」
「ほんなこつぐっすりばい」
その頃フクロウは外で1羽､静かに森を見守っていました｡
「今のところはみんな無事そうじゃな｡さて､わしは夜になったらあの人間たちを偵察しに行くとしようかのう」
やがて日も暮れ､森は暗闇に包まれました｡
「うむ､今がチャンスじゃ!」
フクロウは木の枝を離れ､静かに翼を羽ばたかせました｡
「おっと危ない｡下からは見えぬように気を付けねば」
彼は森の中心地に降り立ち､茂みに身を隠しました｡するとそこへ､人間の警察官たちがやってきました｡
「ん？今何か物音がしたような…」
警察官の1人がそう呟くと､他の警察官たちも周囲を見渡します｡
「確かに､ガサッと聞こえた気がするんだが…」
「ここは森だからな｡きっと動物だろう」
「そうだといいんだが…」
警察官たちはそのまま立ち去って行きました｡
「ふぅ…なんとかやり過ごせたわい｡さて､改めて行こうかのう」
一方洞窟の中では…
「警察たち､まだこの森にいるのかな？」
リンは木の実を食べながら言いました｡
「多分いると思うヨ｡だってみんなまだここに帰ってきてないからネ」
コウモリが答えます｡
「そっか…みんな､無事に帰ってきてくれるといいな」
「ええ､そう信じましょう」
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フェリシア(プロフ) - よるいろさん» いえいえ!こちらこそ読んでくださってありがとうございました! (7月11日 22時) (
レス) id: a635426397 (このIDを非表示/違反報告)
よるいろ(プロフ) - イベント参加ありがとうございます。評価・コメント失礼します。動物たちのほのぼした話かなと思っていましたが、それだけではなくとても面白かったです。土曜日の更新も楽しみにしています。素敵な作品をありがとうございました！！ (7月11日 22時) (レス) @page14 id: 76109380ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フェリシア | 作成日時：2023年7月8日 19時
