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4章 ページ9

その頃、リンたちのいる洞窟では…
「ん、うーん…」
リンは目を覚ましました。
「あれ?なんか減ってない?今いるのは…ウサギさんとシカさんとネズミさん、コウモリさんとキツツキさんだけか」
リンがそう言うと、京都弁を話すキツツキが嘴を開きました。
「ここにいーひんみんなは、あんたを守るために戦いに行ったのどすえ」
「え…みんな、無事に帰ってきてくれるよね?や、やられたりしないよね?」
リンは不安になって震え出しました。
「大丈夫よ、みんな強いもの!それにアタシたちだってついてるわ!」
「…でも、やっぱり心配だよ」
「大丈夫。そう信じましょう!」
「うん…」

するとその時、洞窟の入口から声が聞こえてきました。
「リン殿、それから他の皆も。少し良いでござるか?」
その声の主はモモンガでした。
「きひひ、どうしたんダ?」
「報告があるでござる。先程何人かの人間がこの洞窟に入ろうとしてきたでござるよ」
「な、何ですって!?」
「おそらく目的はリン殿でござろう。拙者が妨害して追い払ったので今は遠くの方にいるでござるが、また戻ってくるかもしれないでござる。注意してくだされ」
「分かった、ありがとう!」
シカがそう言うとモモンガは頷き、外へ戻りました。

「…」
リンは不安そうな表情を浮かべています。キツツキが彼女を安心させようと、再び嘴を開きました。
「リンはん。僕らはここでずっとあんたを守ってみせるさかい、何も心配することはあらしまへん。みんな無事に戻ってきますえ」
「…うん!」
「さ、もう少し眠り。不安な気持ちで疲れてんやろう?」
「そうだね…じゃあ、おやすみ…」
リンは再び眠りました。

「やっぱり無理やー!」
そう言いながら走って洞窟に戻って来たのは、博多弁を話すハリネズミでした。
「最初はかっこよう見しぇるためにワシたちと一緒に出陣に行ったはよかばってん、やっぱり人間に遭遇するとがえずうなって戻ってきてしもうた!やけん、オレもここでリンのこと見守るばい!」
「お帰りなさい、ハリネズミくん」
「おう!ただいま!」
「それで、人間たちはどんな様子だっタ?」
「それが、あいつらリンの姿が見えんくてもずっと探しよるとよ!しつこかね!」
「なるほどね…ワシくんたちの様子はどう?」
今度はウサギが聞きました。
「まだ人間ば探しつつ警戒しとーばい」
「そうどすか…」

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設定タグ:AIのべりすと , 女主 , オリジナル   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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フェリシア(プロフ) - よるいろさん» いえいえ!こちらこそ読んでくださってありがとうございました! (7月11日 22時) (レス) id: a635426397 (このIDを非表示/違反報告)
よるいろ(プロフ) - イベント参加ありがとうございます。評価・コメント失礼します。動物たちのほのぼした話かなと思っていましたが、それだけではなくとても面白かったです。土曜日の更新も楽しみにしています。素敵な作品をありがとうございました!! (7月11日 22時) (レス) @page14 id: 76109380ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フェリシア | 作成日時:2023年7月8日 19時

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