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「さ、寒い…」
洞窟の中は日光が当たりにくいため、とても冷え込んでいます。動物たちはモフモフの毛があるので平気でしたが、そんな毛を持っていないリンにとっては耐え難いものでした。
「大丈夫?アタシが温めてあげようか?」
ウサギはリンに抱き着きました。
「うぅ…お願いします…」
「じゃあ私たちは肩に乗って温めてあげるわね!」
「オイラは前からギュッとしてあげるぜ!」
「ほんならワイは背中に巻き付いて温めたるわ!」
「それじゃあわしはリンの頭に止まろうかのう」
「僕はこの尻尾で包み込んであげる。これなら暖かいでしょ?」
「みんな、ありがとう。十分に温かくなった…よ…」
温かさがリンを眠気に誘い、彼女はそのまま眠ってしいました。動物たちはリンを起こさないよう、静かに話し合います。
「この子のためにも、アタシたちが頑張らないとね」
「そうだな。人間が来た時はみんなで追い返そう」
「わしらが力を合わせれば、きっと上手くいくはずじゃ」
こうして動物たちは一致団結しました。リンを守るため、そして彼女が再び笑顔になれるよう、彼らは人間の侵入者を追い払うことを決意したのです。半分は人間を追い返すために洞窟の外に出て、もう半分は眠るリンを優しく見守ることにしました。
「すぅ…すぅ…」
「おやすみ、リンちゃん」
「ゆっくり休むんだぞ!」
一方その頃、人間を追い返すために外に出た動物たちは…
「くんくん…あ、この辺から人間と…犬の匂いがするっすよ!」
アライグマは鼻をヒクつかせて言いました。
「そうか…少し待っていておくれ!ボクが上空から確認しに行くよ!」
ワシはそう言うと、空高く飛び立ちました。
「いた!あれだ!」
ワシは空を飛びながら地上を見下ろし、リンを探していると思われる警察官たちと犬の姿を見つけました。
「よし!みんな今からボクについておいで!そして近くの茂みや木に身を隠すんだ!」
動物たちは頷き、低く飛ぶ彼をみんなで追いかけます。
「あ、あれが人間…」
「何だか怖そうな犬まで連れてるっすよ!」
「落ち着くんだ!彼らの目的はあくまでもリンさんであって、ボクらじゃない。しかし彼女が見つかってしまえばボクらと引き離され、再び苦しむことになる。だから、ボクらが彼女を守らなければならない!」
「そ、そうか…」
「わかったっす!」
「任せてよ!」
こうして、森の動物たちと人間の戦いが始まりました。
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フェリシア(プロフ) - よるいろさん» いえいえ!こちらこそ読んでくださってありがとうございました! (7月11日 22時) (レス) id: a635426397 (このIDを非表示/違反報告)
よるいろ(プロフ) - イベント参加ありがとうございます。評価・コメント失礼します。動物たちのほのぼした話かなと思っていましたが、それだけではなくとても面白かったです。土曜日の更新も楽しみにしています。素敵な作品をありがとうございました!! (7月11日 22時) (レス) @page14 id: 76109380ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フェリシア | 作成日時:2023年7月8日 19時