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夜がやってきました。
「おや、リン」
「こんばんは、フクロウさん」
「どうじゃ?わしらの暮らしには慣れたかのう?」
「うん、だいぶ慣れてきたと思う!」
「ほっほっほっ、それは良かったわい」
リンはフクロウのことを、自分のお祖父さんのように信頼していました。彼と話していると安心感があったからです。
「ところで、今日は満月じゃ。わしと一緒にお月見でもせんか?」
「お月見かぁ…うん、したい!」
「ほっほっ、決まりじゃな。ではついておいで」
リンはフクロウに連れられて森の中を進みます。しばらくすると、開けた場所に着きました。そこにはたくさんの花々が咲いており、とても美しい光景が広がっています。
「うわぁ…綺麗!」
「じゃろう?実はこの景色、わしが毎日世話をしてやっと維持できてるんじゃよ」
「そうなんだ。すごいね、大変そう…」
「…ん?フクロウさんとリンちゃん。何やってるんすか?」
いつの間にいたアライグマが不思議そうに首を傾げました。
「ほっほっほっ、今夜は月に1度の特別な日じゃからのう。一緒に月を見ることにしたんじゃ」
「へぇ、そうっすか〜。そういうことなら俺も混ぜてほしいっす!いいっすかね?」
「もちろんじゃ。大勢の方が楽しいからのう」
「やったっす!ありがとうございますっす!」
こうして、1人と1羽と1匹は楽しい夜を過ごしました。
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フェリシア(プロフ) - よるいろさん» いえいえ!こちらこそ読んでくださってありがとうございました! (7月11日 22時) (レス) id: a635426397 (このIDを非表示/違反報告)
よるいろ(プロフ) - イベント参加ありがとうございます。評価・コメント失礼します。動物たちのほのぼした話かなと思っていましたが、それだけではなくとても面白かったです。土曜日の更新も楽しみにしています。素敵な作品をありがとうございました!! (7月11日 22時) (レス) @page14 id: 76109380ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フェリシア | 作成日時:2023年7月8日 19時