6章 ページ14
こうしてリンは保護され、元の家に連れ戻されることになりました。それは再び地獄の日々が始まることを指していたのです。
「あんたが消えてようやく解放されたと思ったら…逆に恥かいたんだが!どう責任取ってくれるんだよ!?」
「し、知らない…」
「はぁ!?ふざけんなよ!無責任すぎる!ちょっとこっち来いよ!」
「や、やめて…お母さん…」
「うるさい!あたしは本来母親になんてなりたくなかったんだよ!なのにあたしの役にも立ってくれないどころか、挙句の果てには恥までかかせやがって…マジでムカつく!」
「うっ!!」
娘の失踪で恥をかいた母親は、リンへの扱いを前より一層酷くしていたのです。
「お願い…夢でもなんでもいいから…もう一度…みんなに会いたいよ…」
身も心もボロボロになったリンの目の前には、包丁を持った母親がいました。彼女はもう、世間の目を忘れて大嫌いな娘をこの手で消し去ろうとしていたのです。
「これであたしは解放される!だから…これで終わりにしてやる!」
「…」
リンは抵抗することなく、静かに目を閉じました。
「さようなら、大嫌いな世界」
銀色に輝く刃が振り下ろされました。
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フェリシア(プロフ) - よるいろさん» いえいえ!こちらこそ読んでくださってありがとうございました! (7月11日 22時) (レス) id: a635426397 (このIDを非表示/違反報告)
よるいろ(プロフ) - イベント参加ありがとうございます。評価・コメント失礼します。動物たちのほのぼした話かなと思っていましたが、それだけではなくとても面白かったです。土曜日の更新も楽しみにしています。素敵な作品をありがとうございました!! (7月11日 22時) (レス) @page14 id: 76109380ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フェリシア | 作成日時:2023年7月8日 19時