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序章 ページ1

あるところに、個性豊かな動物たちの住まう森がありました。動物たちはお互い支え合い、仲良く共存していました。

そんな森に、ある日人間の女の子が迷い込んできました。女の子の名前はリンといい、11歳です。彼女は家出の末にこの森へやってきたのでした。
「はぁ、もう絶対家には帰ってやらない…」
神秘的な月光がリンを照らしています。彼女の顔立ちはとても整っていて可愛らしいのですが、その表情は険しく何かを決意したような雰囲気を漂わせていました。

「あーあ、これからどうしようかな…お腹も空いてきたし、喉も乾いたなぁ」
実はそんな彼女を、森の動物たちがこっそりと見つめているのでした。
「ねぇ、あの子って人間じゃない?どうしてこんなところに?」
「ああ、間違いないよ。しかもまだ子どもだぜ!珍しいな!」
「わっ、可愛い…」
「ふむ、なかなかに良い素材じゃのう」
ウサギ、リス、キツネ、フクロウがひそひそと話し合っています。彼らは皆好奇心旺盛なのですが、何しろ自分たちの存在がバレてしまうと大騒ぎになると思ってきましたので、今まで人間とは関わり合いになったことがなかったのです。

「ね、ねぇみんな…話しかけてみない?」
そう言ったのはキツネでした。リンは体育座りで木に背中を預けて俯いています。
「そうね。話しかけてみましょう!」
「うん/そうじゃな」
ウサギたちも賛成し、みんなでリンの元へ近付いていきます。

「こんばんは、人間さん」
まず最初に口を開いたのはウサギです。リンはその声に反応してゆっくりと顔を上げました。そして一瞬驚いたように目を見開きましたが、すぐに元の表情に戻りました。
「…こんばんは、みんな。あと、私は確かに人間だけどリンって名前があるよ」
「あれ、そうなのか?悪い。なぁ、リンはどうしてこんなところにいるんだ?」
今度はリスが尋ねました。するとリンは少し悲しげな顔をして答えました。
「私ね、今まで親に散々苦しめられてきたの。それで家出して、気が付いたらここに辿り着いていた」
「えぇ!?それは大変だったんだね…」
「うん、もう家には帰りたくない。でも、そしたらこれからどこで暮らせばいいのかなって思ってさ…」
「うーん…そうじゃ!」
そこで突然大声を出したのはフクロウです。
「ほっほっほっ、わしらのところで暮らしなさい」
「え…い、いいの?」
「もちろんじゃよ」
こうしてリンは、この森で動物たちと一緒に暮らすことになりました。

1章→



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設定タグ:AIのべりすと , 女主 , オリジナル   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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フェリシア(プロフ) - よるいろさん» いえいえ!こちらこそ読んでくださってありがとうございました! (7月11日 22時) (レス) id: a635426397 (このIDを非表示/違反報告)
よるいろ(プロフ) - イベント参加ありがとうございます。評価・コメント失礼します。動物たちのほのぼした話かなと思っていましたが、それだけではなくとても面白かったです。土曜日の更新も楽しみにしています。素敵な作品をありがとうございました!! (7月11日 22時) (レス) @page14 id: 76109380ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フェリシア | 作成日時:2023年7月8日 19時

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