番外編 拾弐ノ舞 継子誕生？ その壱 ページ47
♪
胡蝶が号泣したあの日から数日。
胡蝶を除く女子達は、教室の隅でコソコソと何かを話していた。
「でもさ、言いづらくない？」
「どうして？」
「ほら…あんな偉そうに
「ね？じゃないよー！」
「そうだよ！じろちゃんが言い出したことでしょ！」
「そうですわよ。しっかりとお話をしないと」
「うんうん。ウチもそう思うよ！」
「でも…今さら私に訓練をつけてとか…」
「「勇気出して！」」
「その勇気がないから相談したの！」
耳郎を囲んでギャーギャーと騒ぐ女子達に近づく影が１つ。
「何をしてるんですか？」
「え…しのぶ！？」
突然現れた胡蝶に耳郎が
「えっと…その…」
「？」
「この間はごめん！」
いきなり頭を下げた耳郎に胡蝶もどうしたらいいのか分からず、その後に続くであろう言葉を待った。
「ほら…しのぶに偉そうなことばっかり言ってたやつ…」
「…？…あぁ！あのことですか。
気にしてないので大丈夫ですよ」
「え？」
「むしろ感謝したいくらいですよ。
これからは周りの目を気にせずに怒ったり出来る訳ですから」
「「え！？」」
胡蝶の言葉に反応したのは周りにいた男子達だった。
彼らは分かっていたのだ。このクラスで…いや、この世界で最も怒らせてはいけない人物が誰なのか…
「ふふ…まぁ、そんなことは置いといて、私に話があるんじゃないんですか？」
「え？うん…その…あの…えっと…ウチに戦いの訓練をつけてもらえないかな？…って」
「訓練…ですか？」
耳郎は両耳から垂れたイヤホンジャックの先端をカチカチとつつき合わせながら、顔を赤くする。
「うん…ほらもう少しで体育祭じゃん？
それに…ウチ…ＵＳＪでは何も出来なかったんだ…しのぶには頼ってとか偉そうなこと言っといてさ。
図々しいのは分かってるけど…」
「いいですよ」
「え？いい…の？」
「私に頼ってもらう為の訓練を、私につけてくれと言ってるんですよね？」
「うっ…何だよその言い方…偉そう…」
「当然です！」
「「…………」」
「ぷっ」
「「アハハハハハ！」」
教室に響き渡る２つの笑い声。
その声に、他の女子達も笑顔になり、男子達はホッと胸を撫で下ろした。
番外編 拾参ノ舞 継子誕生？ その弐→←番外編 拾壱ノ舞 涙 その弐
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ユウ(プロフ) - 火花(漫画家やってます)さん» 応援ありがとうございます！！これからも頑張ります！！！ (2020年7月20日 11時) (
レス) id: 5e0f53d3ed (このIDを非表示/違反報告)
火花(漫画家やってます) - 頑張ってください!! (2020年7月19日 17時) (レス) id: 6063c97ce8 (このIDを非表示/違反報告)
火花(漫画家やってます) - 尊い (2020年7月19日 17時) (レス) id: 6063c97ce8 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 天ゆうさん» ぎゆしのかぁ…実は何しのになるかはまだハッキリとしてないんですよね。それは友人に決めてもらうつもりなんですけど…今、ぎゆしのと童しのが全面戦争を繰り広げてるらしいです。自分も早く林間合宿行きたいんですけど…課題が！減らないんです！！…頑張ります！ (2020年6月15日 5時) (レス) id: 5e0f53d3ed (このIDを非表示/違反報告)
天ゆう - 冨岡さんをぎゆしのみたいに出して欲しいぃぃ！！！更新ありがとうございます！！毎話楽しみに見ています。早く林間合宿編みたいなぁなんて、、、無理せず頑張ってくださいね！！ (2020年6月14日 15時) (レス) id: 09a7347468 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ | 作成日時：2020年3月10日 9時
