番外編 玖ノ舞 事情聴取 その弐 ページ44
♪
「だが、どうして真実だと思うように？学校で私がこの姿を見せたのは、根津校長とリカバリーガール、緑谷少年だけ。
どこでそう感じたんだい？」
オールマイトの疑問はもっともなものだった。確かに彼はトゥルーフォームを限られた、極１部の人間にしか見せていないのだ。
「まず、最初に違和感を覚えたのはあなたの気配です」
２人はそんな
「オールマイトの気配は…異質なんです。
頸に刃を突き付けられているような…妙な圧迫感がある。しかし、その気配がとても弱々しいものに変化する瞬間があるんです。初めてそれを感じたのが戦闘訓練の時です」
オールマイトがギクリと肩を揺らす。
「他には…激しい
「はは…恐ろしい子どもだ…」
「君は気配とか分かるかい？」
「全然です…校長は？」
「僕かい？勿論分かる訳がないね！」
「そうですよね」
「「ハハハハハ！」」
胡蝶の人間離れした技に、根津とオールマイトは笑うしかなかった。
「えー…コホン。気を取り直して…
あの怪物について、君は何を知っている？」
その瞬間、胡蝶の顔から全ての表情が抜け落ち、すぐに元の笑顔に戻った。それは、オールマイトでも気付かないような一瞬の出来事だった。
「何を知っている……ですか…ここは何も、と答えた方がよろしいですか？」
「その言い方…知っているんだね。
なぜあの怪物が複数の個性を持っていたのか。
なぜ…君があの怪物にあれ程の執着を見せたのか。
話してくれるね？」
「……これは私の医者としての考えです。
あの怪物には複数の人格が存在していました。それに、無理矢理繋ぎ合わせたかのような痕をいくつか確認しました。
恐らく、あの怪物は複数の人間を個性によって融合させた改造人間だと思います。
個性の数は元になった人間の数に関係があるのではないでしょうか」
「戻すことは…」
「不可能です」
「ッ………」
オールマイトは悔しそうに拳を握り締め、根津は静かに俯く。
「それと、私が執着する理由でしたか？
それは…あの怪物が私の…＿＿だからですよ」
「…え？」
「それは…本当なのかい？」
根津はそう問い掛けたことを後悔した。
泣きそうになりながらも、笑顔を崩さない彼女に、彼等は掛ける言葉が見つからなかった。
番外編 拾ノ舞 涙 その壱→←番外編 捌ノ舞 事情聴取 その壱
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ユウ(プロフ) - 火花(漫画家やってます)さん» 応援ありがとうございます！！これからも頑張ります！！！ (2020年7月20日 11時) (
レス) id: 5e0f53d3ed (このIDを非表示/違反報告)
火花(漫画家やってます) - 頑張ってください!! (2020年7月19日 17時) (レス) id: 6063c97ce8 (このIDを非表示/違反報告)
火花(漫画家やってます) - 尊い (2020年7月19日 17時) (レス) id: 6063c97ce8 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 天ゆうさん» ぎゆしのかぁ…実は何しのになるかはまだハッキリとしてないんですよね。それは友人に決めてもらうつもりなんですけど…今、ぎゆしのと童しのが全面戦争を繰り広げてるらしいです。自分も早く林間合宿行きたいんですけど…課題が！減らないんです！！…頑張ります！ (2020年6月15日 5時) (レス) id: 5e0f53d3ed (このIDを非表示/違反報告)
天ゆう - 冨岡さんをぎゆしのみたいに出して欲しいぃぃ！！！更新ありがとうございます！！毎話楽しみに見ています。早く林間合宿編みたいなぁなんて、、、無理せず頑張ってくださいね！！ (2020年6月14日 15時) (レス) id: 09a7347468 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ | 作成日時：2020年3月10日 9時
