陸拾玖ノ舞 ヴィラン対怪物 ページ31
♪
絶体絶命だった胡蝶の命を救ったのは、ヴィランである死柄木弔だった。
胡蝶の頸を斬り落とそうとしていた刃は、死柄木が触れたとこから崩れていき、数秒後には跡形もなく消えていた。
「邪魔をするなと言ったはずです」
「残念ながら、俺達はお前の友人でも仲間でもないんだよなぁ。それに、俺は俺の為にお前を助けた。借りっぱなしは嫌なんだよ」
「貸しなんて作った覚えないんですけど」
「………」
死柄木は胡蝶の言葉を無視すると、小さく笑って怪物目掛けて駆け出した。
「脳無！黒霧！！手を貸せ！」
「何で邪魔するの！？」
「僕達は君の仲間だよ？あの方の命令で来たんだから」
「残念だったなぁ…俺はそんな話聞いてない。
お前らみたいな怪しいヤツは危ないからな…さっさと死んでくれよ」
怪物は死柄木に自分達は仲間だと伝えるが、胡蝶に瀕死の重症を負わせた時点で、死柄木にとっては敵でしかない。
「ちょ！待ってよ！」
「うるせぇ！！もうコイツごとまとめてぶっ殺せばいいだろうがぁ！！！」
怪物は８本の腕を死柄木に向けて伸ばし、残りの腕で胡蝶を仕留めようとした。
「させませんよ」
だが、その攻撃は黒霧によって防がれた。
黒霧は自分の個性、ワープゲートで怪物の腕を、怪物を中心に円を描くようにワープさせた。
「な！？」
「「ギャアァァアアァァァ！！！」」
たいして早くもない怪物が、黒霧のワープを回避するなど不可能。黒霧がワープさせた１４の腕は、持っていた剣を自分の体に深々と突き刺し、辺りに大量の血液を撒き散らした。
「痛い痛い痛い！」
「グゥッ！クソッ！クソッ！！」
「僕達をこんな目に……ただで終わると思うなよ！」
怪物は突き刺さった剣を引き抜くと、すぐさま損傷した箇所を再生させ、死柄木に憎々しげな瞳を向けた。
「へー、それで？」
「お前は死ぬってことだよ！！」
怒り狂った怪物は他には目もくれずに、真っ直ぐ死柄木に突っ込んだ。
だが怪物が走り出した直後、後ろから直径３メートル程のビルの破片が飛んできた。
死柄木しか見えていない怪物は、背後から飛んでくる破片に気付けない。
「なんだっけ…怒りは身を滅ぼす？だっけ？」
「はぁ？…ブベヤ！！？？」
死柄木の苦し紛れの時間稼ぎだと思った怪物は、バカにするような声を出して腕を振り上げたが、その腕を振り下ろす前に、飛んできた破片によって押し潰された。
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ユウ(プロフ) - 火花(漫画家やってます)さん» 応援ありがとうございます！！これからも頑張ります！！！ (2020年7月20日 11時) (
レス) id: 5e0f53d3ed (このIDを非表示/違反報告)
火花(漫画家やってます) - 頑張ってください!! (2020年7月19日 17時) (レス) id: 6063c97ce8 (このIDを非表示/違反報告)
火花(漫画家やってます) - 尊い (2020年7月19日 17時) (レス) id: 6063c97ce8 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 天ゆうさん» ぎゆしのかぁ…実は何しのになるかはまだハッキリとしてないんですよね。それは友人に決めてもらうつもりなんですけど…今、ぎゆしのと童しのが全面戦争を繰り広げてるらしいです。自分も早く林間合宿行きたいんですけど…課題が！減らないんです！！…頑張ります！ (2020年6月15日 5時) (レス) id: 5e0f53d3ed (このIDを非表示/違反報告)
天ゆう - 冨岡さんをぎゆしのみたいに出して欲しいぃぃ！！！更新ありがとうございます！！毎話楽しみに見ています。早く林間合宿編みたいなぁなんて、、、無理せず頑張ってくださいね！！ (2020年6月14日 15時) (レス) id: 09a7347468 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ | 作成日時：2020年3月10日 9時
