EPISODE２３ーー宵闇 ページ40
アスタ達を見つけた。
彼らに見つかって名前を呼ばれては困るので、少し離れた場所に立つ。
聴覚を集中させ会話を少し聞き取る。
ﾌｨﾝﾗﾙ｢〜指輪を見つけるんだ。1時間後に〜｣
良かった。まだこのパーティーの裏には気づいていないみたいだ。
男｢今日の私はついてるね。女神でも敵わないような美貌の君に会えたんだから。良かったら向こうでカクテルでも飲まないかい？｣
…うるさい。
男｢この会場に照明なんて要らないな、君の眩しさだけで充分だ。その光を僕にもっとよく見せて…｣
…鬱陶しい。
ﾌｨﾝﾗﾙ｢ひゅーー！これは美しい仔猫ちゃん！いや、猫の女王と言ったところかな?!良かったらオレt｣
｢｢｢あれ、いない。｣｣｣
悪いが標的でもない男と遊ぶ気は無い。
『！、いた。あいつが組織の会長か。』
アスタ達が狙うのはボスの指輪。どこかの貴族さんが盗まれて返して欲しいという依頼だったらしい。
私が狙うのは前のボス、今の会長の命と彼が主催したこのパーティーの裏。
ソレは少し時間が経ってから始まるから、それまでにアスタ達には帰って欲しいが…
『こんばんは会長さん。いい夜ですね？』
会長｢おや、君は？っと、美しい人じゃあないか…
あぁ、傍に来てくれ、もっと近く…。このカクテルでもどうかな？｣
時間つぶしも兼ねて会長とは仲良くしとかないと。
しっかり油断させることが狩りでは大事だ。
『では失礼しますね。…ん、美味しいですね、これ。そういえば、この後始めてくれるんですよね？』
会長｢あぁもちろんだよ。君もソレが目的かな？
ここで楽しむのも良いが、私と2人で、他の部屋で楽しまないか？良ければそのまま…｣
かかった。思った通りに事が運ぶのは本当に面白い。
『ふふ、喜んでお相手しますわ。でも、もう少ししてからにしません？まだ少し、酔いたい気分なの。』
流し目の角度、吐息のタイミング、少しだけ遠ざける距離、全てを使って仕掛けなくては。
会長｢あ、あぁ…///そうしようか。楽しみだよ///｣
会長の取り巻きの人達も赤面している。
標的以外はどうでもいいんだが…サービス程度に視線だけ向けたら初心な反応をしてくれた。
そして夜は耽ける。
なんでまだアスタ達は居るんだ？指輪ならボスの内ポケットにあるじゃないか！
ｱｽﾀ｢困ったな、全く見つからないぞ！｣
ﾕﾉ｢持ってきていないのでは…？｣
この後ここに居てもろくな事はない、どうする？
どうやったら出ていかせられる？
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のんた - 設定から…haetになってるよ。hateだよ。 (2020年9月16日 3時) (
レス) id: 41c2d1953f (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - グリモワールは15歳になったら貰えるんですよ？ (2020年6月30日 22時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：the cbas | 作成日時：2020年4月30日 1時
