非日常７ーー発熱 ページ37
『困ったな…』
任務で顔に怪我をしてしまった。
ざっくりと生々しい線が走っている。
オーヴェンさんに頼んだが、治るまで魔法をかけて2、3日自然放置らしい。
流石にこれで外に出るのは見目が悪いだろう…
ということでこの前ウィリアム団長に貰った変な仮面をつけてみた。
ｳｨﾘ｢フィグナ…かな？｣
ウィリアム団長の部屋に書類を届けて早く帰ってしまおうと思ったら会ってしまった。
ｳｨﾘ｢書類を届けてくれたんだね、ありがとう。
ところでその仮面は、私とお揃いにしてくれたのかな？｣
じりじりと歩いて近づいて来るのが恐怖である。
『お揃いにした訳ではないですよ。』
ｳｨﾘ｢なら、仮面を外してくれるかな？フィグナの顔が見たいんだ。｣
…仮面越しに頬に手を触れられる。随分甘い言葉を言うもんだ。珍しい。
『今顔が見せられる状態では無いので。それにこれをくれたのではウィリアム団長ですよ。』
ｳｨﾘ｢それは他の奴に君の魅力的な顔を見せたくなかったら贈ったんだ。2人きりの時は外して？
それに君の顔がどんな状況でも私は気にしないよ。｣
頭の後ろに手をかけられて仮面を剥がされる。
生々しい傷が露わになる。
『…そんなにじっと見ないでくださいよ。別に直ぐに治るらしいですから。』
ｳｨﾘ｢可哀想に、この傷に魔法を…｣
そう呟くとウィリアム団長は傷に自らの唇を這わせた。
『…っ〜〜///どうしたんですか、こんな、こと、？』
ふとウィリアム団長の頭が私の肩にもたれかかった。
ここでようやく感じた、息が荒い。
失礼して仮面を外す。
何度見ても痛々しい傷と虚ろな目。高熱がある。
ｳｨﾘ｢フィグナ…大丈夫だから、｣
『何が大丈夫、だ。ベッドに運びますからね。妙な事はやめて、大人しくしてろよ…。』
ｳｨﾘ｢ふふ、フィグナ、敬語が抜けてるね。私はその方がいいんだけどね？｣
聞こえないふりをしてベッドに下ろす。
水とタオルを近くに置き…熱を持つ額につ、と口付けを落とす。
『仕返しだ。団員に一応知らせとくから大人しく寝てろよ？
じゃあな、ウィリアム。』
ｳｨﾘ｢…はぁ、熱が上がってしまったよ///
責任、とって貰おうかな、フィグナ…｣
後日、傷が治り仮面を外したフィグナと名前の呼び捨てと敬語抜きで喋ることをしつこく頼むウィリアムを見かけた魔法騎士団員は少なくない。
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のんた - 設定から…haetになってるよ。hateだよ。 (2020年9月16日 3時) (
レス) id: 41c2d1953f (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - グリモワールは15歳になったら貰えるんですよ？ (2020年6月30日 22時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：the cbas | 作成日時：2020年4月30日 1時
