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日常6ーー白氷 ページ36

「獅子と大蛇の森」

黒の暴牛アジトより南西に5キロ程にそれはある。

獅子の凱旋を思わせる炎燻る焼け焦げた森と
大蛇の蛇行を思わせる凍て付く霜降りる森。
双方の狭間の呼び名がそれだ。

アスタ「あの森って何であんな風なんだろうなー?」

ノエル「確かにね、近づけない雰囲気だわ。」

ヤミ「あ?お前ら知らねーのかよ、5年前のあれを…」



5年前、秋〜


『今度こそ許しませんよ。メレオレオナさん。』

メレオ「ふん!折れないフィグナか悪いのだろう?
私は良かれと思ってした事だが闘うというなら喜んで相手しよう。」

事の発端はメレオレオナのフィグナに対する結婚の執拗なねじ込み。
フィグナが未婚、かつ弟のフエゴレオンがフィグナに好感を持っている事に気付いたらしい。

それから二人を事あるごとにくっつけようとした。
例えば、勝手な縁談の申込み、任務で同じ場所になるように書き換え、等…

そして昨日、睡眠薬で眠らされたフエゴレオンをフィグナの自室に深夜に投げ込んだ。
遂にフィグナはキレた。メレオレオナがうろついていたこの森に来て今に至る。

フィグナの氷が地を凍らせ、メレオレオナの炎が天を焦がす。
フィグナは金輪際こんな事はやめさせる為。
メレオレオナは弟とフィグナをくっつける為。

闘いは2日続いた。

紅葉の樹木が凍り、或いは焦げ、まわりに被害が出始めた時、魔法帝が止めに入った。

結婚には愛が必要だとか、段階を踏むべきだとか、流石にこの2人を魔法で止めるのは難しいと判断したらしく、半日語っていた。

お互い話を聞くのに飽きたらしく自然と闘いは終わった。

メレオ「私は悪くない。」

『別にフエゴレオン団長が嫌いなわけではない。ただ迷惑なだけ。』

そんな言葉と声の枯れた魔法帝、紅色と白色の森を残して家に帰っていった。



ヤミ「ってな訳だよ。バカみたいな量の魔力使うから未だに力が残ってんだよ。」


ノエル「…す、すごいわね。痴情のもつれってやつかしら?フィグナ団長、そんな荒々しい感じだったのね。」


アスタ「メレオレオナ?フエゴレオン団長にお姉さん居たんだな。
てか、フィグナ団長、魔導書があった頃も凄いんだな…
今度鍛錬を見てもらいたいなー!」




団員「風が出てきましたねー。もう秋ですね。窓、閉めますか?」

『いや、閉めなくていい。秋風ってのは気持ちいいからな。

…少し、熱風も混じってたが。ふふ、久しぶりに帰ってくるのかな、メレオレオナさん?』

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のんた - 設定から…haetになってるよ。hateだよ。 (2020年9月16日 3時) (レス) id: 41c2d1953f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - グリモワールは15歳になったら貰えるんですよ? (2020年6月30日 22時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:the cbas | 作成日時:2020年4月30日 1時

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