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EPISODE3ーー転換 ページ4

夜会の開催。結婚相手との顔合わせ。

どんな顔だったかはもう忘れてしまったけど。
眩しい数々のドレスの色と、かしましい声に吐き気がして少し風に当たりたくなった。

『バルコニーに出よう…………!!っっ!!
すみません!直ぐに戻ります。』

驚いた。
誰もいないと思ったらヴァーミリオン家の…確か
フエゴレオン様?がいらっしゃった。

フエゴ「別に構わないが?貴女も風に当たりに来たのではないのか?良ければ私の話し相手になってほしいものだが…」

『良いのですか…?なら、お隣失礼します。』

フエゴ「貴女は確かシュメール家の…『はい。シュメール家次女のフィグナ=シュメールと申します。』

フエゴ「(…次女?長女だったような…?まぁ気のせいかな…。)私はフエゴレオン=ヴァーミリオンだ。ここには夜会の空気が何となく嫌になって来たのだが、フィグナは?」

『(いきなり名前…)私もフエゴレオン様と同じ理由です。挨拶回りもダンスも疲れてしまいまして。
この夜会は貴方様の18歳を祝うものですのに抜け出して良かったのですか?』

フエゴ「あぁ。別に構わないだろう。
それより確かフィグナは今年13歳だったな。

魔法騎士団には入るのか?」

『…魔導書は頂きましたが、私の縁談相手が妻には屋敷の奥で過ごすことをお望みのようですので。』

フエゴ「そうか…フィグナからは強い魔を感じるから魔法騎士団に入れば名を残せるだろうに…残念だ」

『私は強い魔を持っているのですか?私自身あまり魔法に関わりが無かったので…』

フエゴ「む?ならば紅蓮の獅子王の団員であるこの私がお見せしよう!
炎魔法 朱雀の具現 !!」

目の前に現れたのは眩しく熱く神々しい炎の大きな鳥。


目が覚めた。


バルコニーの外に浮かんで私と同じ高さにいる炎の塊に。
身体中の毛がチリチリと焼けるような感覚に。
こちらを向きニヤリと笑っている彼に。

…私は胸が高鳴った。

まるで産まれて初めて井戸の外を見た蛙のように。
『美しい…。これが魔法騎士の魔法…。』

フエゴ「ははっ!そんなに驚いて褒められると照れてしまうなっ///」

他の魔法が見たい。この感覚を忘れたくない。自分の力が知りたい。…そんな思考に行き着き私が口に出した言葉は
『魔法騎士団に入団したい。』 だった。

フエゴ「それは良かった!!フィグナが入るとなると楽しみだ!…しかし、先程言っていた縁談相手のことはいいのか?」



……!!そうだった。

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のんた - 設定から…haetになってるよ。hateだよ。 (2020年9月16日 3時) (レス) id: 41c2d1953f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - グリモワールは15歳になったら貰えるんですよ? (2020年6月30日 22時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:the cbas | 作成日時:2020年4月30日 1時

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