日常２ーー起床 ページ24
ある冬の朝の灰白の大蛇団アジト
ﾕﾘ｢おはよう、フィグナはいるかな？｣
団員｢あ、魔法帝おはようございます！えーっと団長は…
今、自室にて睡眠中で…｣
どこか言いにくそうな団員。ユリウスは気にせずに起こしに行こうと思う。
団員｢え？団長を起こしに行かれるのですか？
それはちょっと…｣
ﾕﾘ｢大丈夫だよ？ハンコを貰いに来ただけだから。｣
団員｢…お気をつけて。｣
ｺﾝｺﾝ)
……しーん
ｶﾞﾁｬ)
ﾕﾘ｢おはようフィグナ！……寝てるね。｣
ユリウスが見たのは丸くなって熟睡するフィグナ。
服装は灰色の寝間着。ずれて肩が露出しているのからは目を逸らす。
傍らには双剣が置いてある。
ﾕﾘ｢フィグナー。起きてー。この書類にハンコ貰わないとマルクスくんに怒られるんだよー。｣
強めに揺すると薄く目を開けた。辺りを見渡す。
『う、…ん？まほーてい？』
ﾕﾘ｢あぁ。やっと起きた！(寝起きが色っぽくてちょっとドキドキした…///)
この書類にハンコが欲しいんだ。｣
『…それだけの為に私を起こしたんですか？』
腹が立った様で傍らの双剣を鞘から抜き、構える。
ﾕﾘ｢え？ちょっとフィグナ？ど、どうしたの？｣
『問答無用！』
魔法帝に向けて斬撃を放つ。避けられているが寝ぼけて狙いが定まらないので適当に振る。
ﾕﾘ｢落ち着いて！寝ぼけてるの!?｣
『蛇は冬に冬眠するんですよ？それを起こすとは！』
ﾕﾘ｢寝ぼけてるね…このままだと部屋が持たないし、
…時間、止めさせて貰うよ。｣
魔法帝の時間魔法によって体が動かなくなる。抵抗するのも面倒なくらい眠気がしたので意識を放す。
ﾕﾘ｢また寝た…此処の団員が起こすのを渋ってた理由が分かったよ。｣
ユリウスが部屋を見渡すと壁にいくつかの斬撃の跡が分かる。
ﾕﾘ｢この書類は後で良いや。自然に起きるのを待とう。
ｸｽｯ)蛇は冬に冬眠する、か。
確かに君は蛇だね。
正確に、俊敏に、追い詰めてから敵を仕留めて呑み込む。
でも、冬の間ずっと寝てられては僕は耐え切れないよ。…｣
魔法を解き、抱えてベッドに降ろす。
ふと、視線が露出している肩に向かい、顔を近づける。
ﾕﾘ｢…よし。マーキング完了。｣
団員｢あ、おはようございます団長。魔法帝が後で来て欲しいって言ってました。｣
『了解。』
団員｢！…団員、首筋が赤いですが。｣
『本当だ。冬に蚊なんていないのにな…？』
団員(気付いてあげてください。魔法帝なりのアピールですよ…)
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のんた - 設定から…haetになってるよ。hateだよ。 (2020年9月16日 3時) (
レス) id: 41c2d1953f (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - グリモワールは15歳になったら貰えるんですよ？ (2020年6月30日 22時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：the cbas | 作成日時：2020年4月30日 1時
