Calltt Zaoldeyck - 熱 ページ6
僕は昔からあの人達の背中を追いかけていた。
強くてかっこよくて、歴代ゾルディック一の天才と呼ばれるキルア兄さん。
ミルキ兄さん以外、兄さんのことを嫌っている人はゾルディック家には一人もいない。
親もイルミ兄さんも、全執事までもがキルア兄さんを溺愛し、同時に大いに期待している。
けど、誰も注目していない人がもう一人いる。
A姉さんは誰の目から見ても弱い。
暗殺者として大事な暗殺術を一切会得出来ていない。
「歴代ゾルディック家一の落ちこぼれ」とまで秘密裏に称されている。
その上、あの双子の伝説が存在する。
次期当主はキルア兄さんだって皆思っているし、それはA姉さん自身認めていた。
でも、A姉さんは誰よりも何よりも優しい。
滅多に笑わないし口数は僕以上に少ないし、家族全員が集まった場所で笑う所は一切見たことがない。
それでも、姉さんは自分の時間を… 命を使ってまで、他人のために動く。
僕ははっきりと覚えてる。
僕が4歳の時、大きな熱を出してしまった人が数人いた。
暗殺者なのに笑っちゃうよね。
僕とキルア兄さんは、それぞれ40度を超える熱を出してしまった。
執事達は当然お粥を作り僕らを看病した。
母さんも父さんも見舞いに来たりしたけど、僕らの看病はほぼ全部執事達に任せていた。
夜になると親は眠りにつき、執事たちも自分たちの屋敷へ戻っていった。
夜中は僕とキルア兄さん、そしてA姉さんの静かな吐息しか聞こえていない。
次の朝起きると、昨晩額の上にあった氷枕が取り替えられていた。
更にベッドの隣にはコップ一杯の温い水が置いてあった。
誰が取り替えたのか、そして水を置いたのか良くわからない。
僕らが寝ている間に執事達がこっそりしたのかな、とぼんやり考えたのを覚えてる。
改めて熱を測ってみると、僕とキルア兄さんの熱は39度まで下がっていた。
けど、A姉さんの熱は逆に向上してしまい、41度までになってしまった。
僕らは姉さんの容態をとても心配したけど、姉さんは「全然平気だから」と小さく笑い、静かにお粥を時々すすりながら一日中ぐっすり寝た。
何かおかしい。
少し不思議に思い、その晩僕は寝たフリをした。
Calltt Zaoldyeck - 世界一→←XIV: 人、人、人
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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本
ラッキーハンターキャラ
キキョウ
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おもち - とっても面白く、感動しました！！！この神作品に出会えてとても良かったです！次々の展開が良くて天才か…？と何度も思いました！この作品を作ってくれてありがとうございます！そして本当にお疲れ様です(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)っ🍵 (3月1日 17時) (
レス) @page41 id: 15562e6fc6 (このIDを非表示/違反報告)
気迫(プロフ) - みおさん» わわわ…！！こちらこそ、ご愛読ありがとうございます。みおさんの心にいっときでも残る作品であれたなら本望です(*´꒳`*) (2022年9月14日 10時) (レス) id: 60768b2bca (このIDを非表示/違反報告)
気迫(プロフ) - 冬瀬さん» 最後まで読んでくださりありがとうございます…！きっと双子達はこれから幸せに暮らしていけることでしょう… 冬瀬さんの作品もこっそり拝見しました。好きです… 応援しております！ (2022年9月14日 10時) (レス) id: 60768b2bca (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！この作品大好きです！！とても感動しました…。とても素敵な作品ありがとうございました！！ (2022年9月13日 22時) (レス) id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
冬瀬(プロフ) - 完結おめでとうございます！双子達が無事ハッピーエンドを迎えてくれて良かった。。素敵な物語をありがとうございました〜 (2022年9月13日 14時) (レス) id: 033bbfc38e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：気迫 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.nori118
作成日時：2019年2月13日 9時
