意思を受け継ぐ ページ38
キルア side
相変わらず人を小馬鹿にするような口調で俺達を称え、それ以上は何も言わずに彼はゆっくりを瞼を閉じた。
清々しい笑みを口元に描いているその面持ちは、心なしか満足気だ。
暫く広場は静寂に包まれた。
俺達の足元で倒れているご先祖様に、懐中時計の残骸。
俺と彼女は死ななくて済んだ。万々歳の結果なはずなのに、何で素直に心から喜べないんだろうな。
静寂を裂いたのは、Aの凛と響く声だった。
A「やっと、終わったね。」
キ「…ああ。」
A「…なんか、全然実感が湧かない。これで終わらなかったら本当どうしよう。」
これで伝説が終わらず、双子が両方とも生き残ったせいで家族が全員皆殺しにされている場面を想像してしまい、思わず乾いた笑みを溢してしまう。
いやいや、全然笑えねーよ。頼むから冗談でもそういうことは言って欲しくない。
…ま、でも。
キ「それはあり得ねーだろ。」
A「え？」
キ「セキも言ってただろ、アイツを倒せば伝説は俺たちの好きなように終わらせられるって。俺らの自由に出来るって事はさ、最初から伝説なんて無かったって事だろ？」
A「…ありもない伝説のせいで、何人も死んだってわけ… ほんと、くだらない家。」
同感だ。
例えゾルディック家が滅ばないように仕組んだとしても、身内を切って生き延びるような選択しかできなかったのか、先祖達は。
別に家族は嫌いじゃねーけど、うんざりだ。
何分、重い気持ちでセキの動かない体を見つめていただろう。
やっと顔を上げて視線を外すと、彼女の目がかち合った。
同じ猫目に青い瞳。性別が同じだったらきっと俺たちは瓜二つだ。
Aは薄く微笑んだ。今まで見た事ない、穏やかな顔つきで。
考えている事は多分同じ。
釣られて俺の口角も少しだけ上がった。
キ「行こうぜ。」
A「ん。」
それ以上何も言わずに背を向けて、決別の間から去ろうとしたが。
A「あ、その前に…」
キ「？」
歩を止めたかと思えば、彼女は振り返り再度彼の事を凝視した。
双子の私は生きられた。だから、これからは、→←言いたかったことは
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
本
ラッキーハンターキャラ
キキョウ
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おもち - とっても面白く、感動しました！！！この神作品に出会えてとても良かったです！次々の展開が良くて天才か…？と何度も思いました！この作品を作ってくれてありがとうございます！そして本当にお疲れ様です(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)っ🍵 (3月1日 17時) (
レス) @page41 id: 15562e6fc6 (このIDを非表示/違反報告)
気迫(プロフ) - みおさん» わわわ…！！こちらこそ、ご愛読ありがとうございます。みおさんの心にいっときでも残る作品であれたなら本望です(*´꒳`*) (2022年9月14日 10時) (レス) id: 60768b2bca (このIDを非表示/違反報告)
気迫(プロフ) - 冬瀬さん» 最後まで読んでくださりありがとうございます…！きっと双子達はこれから幸せに暮らしていけることでしょう… 冬瀬さんの作品もこっそり拝見しました。好きです… 応援しております！ (2022年9月14日 10時) (レス) id: 60768b2bca (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！この作品大好きです！！とても感動しました…。とても素敵な作品ありがとうございました！！ (2022年9月13日 22時) (レス) id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
冬瀬(プロフ) - 完結おめでとうございます！双子達が無事ハッピーエンドを迎えてくれて良かった。。素敵な物語をありがとうございました〜 (2022年9月13日 14時) (レス) id: 033bbfc38e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：気迫 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.nori118
作成日時：2019年2月13日 9時
