XXIV: 本当は ページ36
セキside
痛い。
手首を切って、自分で心臓を貫いた時よりも数倍痛い。
また同じ悪夢を繰り返さなくちゃいけないのか？
ふざけるな。もう、こんな思いはしたくない。
また裏切られるなんてまっぴらごめんだ。
今の俺はあの頃とは違う。こんな事では死なないよ。
ねえ、ルイ–––
刹那、目の前に立っていた双子は胸を貫いた手もろとも消え去り、
キ「いい加減成仏しろよ、ご先祖様。」
何かが砕け散る音が聞こえた。
下を見やるとガラクタと化した懐中時計と、それを壊したキルアくんがこちらを見上げていた。
…時計が、壊れた。
瞬時に状況を悟る。
こりゃあ一杯食わされたね〜。
セ「…そっか〜。彼は、ただの幻覚だったんだね〜。いや、実際に刺されたから実体のある幻覚だったのかな〜？これがAちゃんの念能力なんだね。なるほどなるほど、流石だ。
そして俺が幻覚に気を取られてる隙にキルアくんが時計を壊す。いや〜、よく出来た作戦だよ。」
懐中時計が死後の念の根源だということは別に隠していなかったから、彼らがそれに気づくのは当然だ。
むしろあんなに時計をひけらかして疑問に思わない方がおかしい。
さっき過去話を聞いたのも、俺の弱みを探って一瞬の隙を作るためだったのか。
手に持ったステッキを離し両手を広げる。ステッキは虚しい音を立てて地面に落ちた。
セ「完敗だよ、君達の勝ち。合格だよ〜。
良かったね、これで双子の伝説は君らの好きなように終わらせられる。」
A「…セキ…」
死後の念の根源が破壊され、もう俺をこの世に繋ぎ止めるものは無くなった。
多分このまま死んじゃうんだろうね。
二回も死ねるなんて貴重な体験だ。
そんな事を呑気に考えていると体がゆらりと揺れ、仰向けに倒れた。
数々の記憶が頭の中で流れる。一種の走馬灯なのかな？
…ねえ、ルイ。
本当はさ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
本
ラッキーハンターキャラ
キキョウ
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おもち - とっても面白く、感動しました！！！この神作品に出会えてとても良かったです！次々の展開が良くて天才か…？と何度も思いました！この作品を作ってくれてありがとうございます！そして本当にお疲れ様です(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)っ🍵 (3月1日 17時) (
レス) @page41 id: 15562e6fc6 (このIDを非表示/違反報告)
気迫(プロフ) - みおさん» わわわ…！！こちらこそ、ご愛読ありがとうございます。みおさんの心にいっときでも残る作品であれたなら本望です(*´꒳`*) (2022年9月14日 10時) (レス) id: 60768b2bca (このIDを非表示/違反報告)
気迫(プロフ) - 冬瀬さん» 最後まで読んでくださりありがとうございます…！きっと双子達はこれから幸せに暮らしていけることでしょう… 冬瀬さんの作品もこっそり拝見しました。好きです… 応援しております！ (2022年9月14日 10時) (レス) id: 60768b2bca (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！この作品大好きです！！とても感動しました…。とても素敵な作品ありがとうございました！！ (2022年9月13日 22時) (レス) id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
冬瀬(プロフ) - 完結おめでとうございます！双子達が無事ハッピーエンドを迎えてくれて良かった。。素敵な物語をありがとうございました〜 (2022年9月13日 14時) (レス) id: 033bbfc38e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：気迫 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.nori118
作成日時：2019年2月13日 9時
