XX: 楽な道 ページ21
キ「な…！？」
セキは目を見開いたが、すぐに薄く笑った。
セ「へ〜？君は生かしてほしいんじゃなくて、逝かせてほしいんだ？」
貴方「うん。」
セ「何で〜？」
貴方「死にたいから。」
突然、セキは笑いだした。
セ「ははっ、本気なの〜？自ら死にたいなんて言う人、君が初めてだよ！」
キ「A、お前…！！」
当たり前だけど、キルアは呆気にとられていた。
その反応を見るのもこれで何十回目だろう…
酷い妹だな、私。
貴方「ごめんね。」
耐えられず、セキの方をまた向いた。
貴方「試しに絶ってみたら、私の命。」
セキは幼稚に舌を出した。
セ「や〜だね。」
え！？
セ「理由も聞かずに君を殺すなんて、不公平でしょ〜？俺は理由が知りたいんだ〜。」
…当然だけど、ただの頭の狂った赤髪野郎じゃないね。
一応ちゃんと理由も求めてくるのかー…
めんど。
でも、理由ならちゃんとある。
貴方「キルアに死んでほしくないから。」
セ「他には〜？」
貴方「ない。」
セキの笑みは広まるばかり。
セ「はは。君の様な人、嫌いじゃないよ〜。」
刹那、彼は目の前から消えた。
彼も、杖も。
右耳で低い声が囁く。
セ「でも、それは結局自分のためでしょう？」
貴方「！」
私はすぐに彼から離れた。
あんな一瞬で、気配も感じさせないでこんな至近距離に…！
セキはゆっくりと近づいてくる。
セ「シルバくん曰く、君は一族の中でも随一の落ちこぼれらしいね〜？その上、天才的なセンスを持つキルアくんの双子として生まれてしまった。
力の差が広まるばかりで何をしても追いつけない。
執事から、家族からも影口を叩かれ完全に未来が見えなくなってしまった。
毎日が地獄の様な気がした。」
一歩。
セ「哀れだね〜。
生きることがだんだん苦しくなるなんて〜。」
二歩。
セ「だから君は残り少ない一生を、キルアくんのために使おうと決意した。
欲しかったなら掴めたはずの人生を完全に捨て、この日のためだけに生きてきた。
これは一見とても聞こえがいいかもしれないけど、言い換えると…」
三歩。
セ「君は生物の誰もが全うしなければいけない『生』という責務を捨て、
”誰かの為” と自分に言い聞かせ数々の行いを正当化させ、
最も楽な『死』の道を選んだって事だよね〜？」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
本
ラッキーハンターキャラ
キキョウ
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おもち - とっても面白く、感動しました！！！この神作品に出会えてとても良かったです！次々の展開が良くて天才か…？と何度も思いました！この作品を作ってくれてありがとうございます！そして本当にお疲れ様です(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)っ🍵 (3月1日 17時) (
レス) @page41 id: 15562e6fc6 (このIDを非表示/違反報告)
気迫(プロフ) - みおさん» わわわ…！！こちらこそ、ご愛読ありがとうございます。みおさんの心にいっときでも残る作品であれたなら本望です(*´꒳`*) (2022年9月14日 10時) (レス) id: 60768b2bca (このIDを非表示/違反報告)
気迫(プロフ) - 冬瀬さん» 最後まで読んでくださりありがとうございます…！きっと双子達はこれから幸せに暮らしていけることでしょう… 冬瀬さんの作品もこっそり拝見しました。好きです… 応援しております！ (2022年9月14日 10時) (レス) id: 60768b2bca (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！この作品大好きです！！とても感動しました…。とても素敵な作品ありがとうございました！！ (2022年9月13日 22時) (レス) id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
冬瀬(プロフ) - 完結おめでとうございます！双子達が無事ハッピーエンドを迎えてくれて良かった。。素敵な物語をありがとうございました〜 (2022年9月13日 14時) (レス) id: 033bbfc38e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：気迫 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.nori118
作成日時：2019年2月13日 9時
