XIII: 時代 ページ2
目下では奇怪な形をしたゼビル島がどんどん遠ざかり、青く茂った森はすぐに点と化した。
あぁ、一週間なんてあっという間だったなー。
受験生全員が島を発った後、師匠が言った通り別に小さめの飛行船が飛んできた。
その行先はデントラ地区の空港だ。
デントラ地区と言えば、誰もがククル―マウンテンというだろう。
かの有名な暗殺一族がそこに住んでるということで観光しに来る人達は結構多い。
…あの頃と比べて何も変わっちゃいないんだろうね。
人も、街並みも。
田舎くさくて木々に囲まれた公園に、壁に張り付いているツタ。
私はよく山のふもとまで降りて気前の良いおばちゃんが経営する八百屋に行ってた。
あの人が売る果物や野菜、そして肉類はいつも新鮮で美味しかった。
溢れんばかりの毒をその晩入れてもね。
あのおばちゃん、まだ元気にしてるかなー。
ピピピピ
物思いにふけってる所を、電話の振動が邪魔した。
…誰かと思えば、イルミだ。
どうやって私の電話番号を探し出したんだよ。
貴方「もしもし？」
イ「親父と母さんにお前が生きてるって事を伝えておいたから。」
貴方「…そう。」
自分で言えたんですけど。
イ「それじゃ。」
それだけだった。
会話も何も無く、要件だけ言って電話をきる。
いつの間にか体が強張っていたのに気づき、ため息をついた。
頭ではわかってるはずなのに、どこか期待してる部分がある。
昔のように楽しく喋れるんじゃないか、冗談を言えるんじゃないかって。
当然のことながら、そんな機会は絶対に訪れない。
そんな時代はもう、とっくの昔に過ぎてしまったのだから。
はぁ、つまんないの。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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本
ラッキーハンターキャラ
キキョウ
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おもち - とっても面白く、感動しました！！！この神作品に出会えてとても良かったです！次々の展開が良くて天才か…？と何度も思いました！この作品を作ってくれてありがとうございます！そして本当にお疲れ様です(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)っ🍵 (3月1日 17時) (
レス) @page41 id: 15562e6fc6 (このIDを非表示/違反報告)
気迫(プロフ) - みおさん» わわわ…！！こちらこそ、ご愛読ありがとうございます。みおさんの心にいっときでも残る作品であれたなら本望です(*´꒳`*) (2022年9月14日 10時) (レス) id: 60768b2bca (このIDを非表示/違反報告)
気迫(プロフ) - 冬瀬さん» 最後まで読んでくださりありがとうございます…！きっと双子達はこれから幸せに暮らしていけることでしょう… 冬瀬さんの作品もこっそり拝見しました。好きです… 応援しております！ (2022年9月14日 10時) (レス) id: 60768b2bca (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！この作品大好きです！！とても感動しました…。とても素敵な作品ありがとうございました！！ (2022年9月13日 22時) (レス) id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
冬瀬(プロフ) - 完結おめでとうございます！双子達が無事ハッピーエンドを迎えてくれて良かった。。素敵な物語をありがとうございました〜 (2022年9月13日 14時) (レス) id: 033bbfc38e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：気迫 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.nori118
作成日時：2019年2月13日 9時
