双子の私は生きられた。【HxH】

XV: ただの話 ページ9

カ「じゃあ僕はこれで。」

貴方「うん、ありがとう。元気そうで良かった。」

カ「姉さんこそ。何かあったら連絡して、電話番号新しく登録しておいたから。」



ポケットの中から携帯を取り出して連絡先欄を見てみたら、見事カルトの名前で電話暗号が増えていた。

いつの間に…
ちょっとこれ冗談抜きで恐ろしいぞ！



貴方「そ、そう。」



口元に薄笑いを浮かべるカルトはどこにでもいる”普通”の子供みたいだ。



この家庭がどんなに歪んでいておかしいのか、改めて気づいた。



カ「気をつけてね、A姉さん。」



カルトはそのまま姿を晦ました。



気をつけて…か…

あー、そっか。



これからお父さんとお母さんにまた会わなくちゃいけないんだ。

ある意味私を見殺しにした冷徹な人達。



もし私がこの場で死んじゃってもおかしくないな。



カルトはお父さんの部屋の一歩手前まで案内してくれた。

部屋の扉は頑丈に作られた鋼鉄で作られている。
流石は現当主、質素な扉だけど威厳と風格が多大に溢れている。



スー…



ハー…



落ち着け、自分。





これはただの「話」。



聞きたいことを聞いて、相手の話したいことを話させる。



ただそれだけのこと。



慌てないで。



大丈夫。





私は扉を三回叩いた。



？「入れ。」

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