銀髪の双子(2) 4歳 ページ6
なんでイル兄がここにいるの？
私とキルアは同時に息を呑んだ。
あ、同時とか、やっぱり私たちは双子なんだなー…
…ってそんな場合じゃないや。
どうやって言い逃れしよう…
貴方「イ、イル兄、仕事はもう終わったの？」
イ「うん。予定が変わってね、早く終わった。それより…」
彼の真っ黒の瞳が私とキルアを交互に見つめる。
怖い。
イ「二人とも、何してるの？キルはミルキと御留守番でしょ？」
キ「っ… 部屋から追い出されたから、仕方ねーだろ！」
うわ、絶対なんか隠してる。
なんかモジモジしてるし、眼が泳いでる。
ちょっと、分かりやすいよキルア！？
フィギュアとかパソコンとかゲームを壊さない限り、ミル兄は追い出すことなんてないと思うんだけど…
私が分かったくらいだ、イル兄が気付かないはずがない。
絶対ボコられちゃうだろうなー…
イ「あっそ。で、Aは？部屋から出ちゃダメだろ？」
イル兄、スルー！？
キルアは心底ホッとした様子で、胸をなでおろしていた。
一方、私はというと、てんぱり始めていた。
貴方「うぅ… ごめん、イル兄。」
確かに、悪いとは思うよ。
でも、双子の伝説のせいで私とキルアがあっちゃいけないなんて、おかしいよ！！
…と言いたいところだけど、怖くて出来ない。
だって、イル兄には逆らえないもん。
私は俯き、地面を見つめた。
イ「…はぁ。」
怒ってる！
呆れて物も言えないって感じのため息でしょ、今の！！
嫌だなー、拷問の訓練の時間が増えちゃう…
うぅ…
イ「まあ、どうせ来週には会わせるつもりだったし、親父からもう許可はもらってるから…」
え？
ということは…
私とキルアは笑いながら顔を見合わせた。
イ「今日は見逃しておくよ。」
貴方「やった！イル兄、だーい好き！！」
嬉しすぎて、思わずイル兄に抱き着いた。
でも、離すとなぜか体が硬直していて、驚いた様子だった。
あれ、なんか嫌なことしちゃったかな…
私の横で必死に笑いをこらえようとしているキルアをつついた。
貴方「何笑ってんの！？」
キ「だって、あの兄貴が…ププ。」
貴方「イル兄が何！？教えてよー！！」
キ「Aって、なんか抜けてんな！」
貴方「何が！？頭のネジが外れてるとでもいいたいの！？ボコるよ！！！」
これが、私とキルアの出会い。
まさか、彼が後に私の人生の歯車を大きく狂わせる人になるなんて、夢にも思ってなかった。
そう、人生の歯車を…ね。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
緋の眼
ラッキーハンターキャラ
キキョウ
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気迫(プロフ) - みおさん» わぁ、そう言っていただけるとは…！嬉しすぎます。ありがとうございます！(( _ _ )) (2022年9月12日 9時) (
レス) id: 60768b2bca (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 最後のキルアの言葉のとこでめちゃくちゃ泣きました…😭😭😭 (2022年7月16日 23時) (レス) @page30 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
気迫(プロフ) - 勿忘草さん» 賞金首が尊いと思えるなんて、流石ハンターxハンターですね(笑) 読んでくださりありがとうございます！ (2020年11月14日 7時) (レス) id: 60768b2bca (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - わあ、登場人物がほぼ全員尊い（注:ほとんどが賞金首） (2020年9月6日 13時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
気迫(プロフ) - ハニーさん» その通りです。しかし、夢主ちゃん視点ではアルカは女の子という設定にしました。彼女は家で常にキルアと一緒なので、キルアと同じくアルカの事を「妹」と呼ぶのが一番合っているかなー、と思うんですが… 後半の原作設定は勝手ながらも無視させていただきました(-_-;) (2018年12月23日 9時) (レス) id: fdea68a44b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：気迫 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.nori118
作成日時：2018年6月15日 6時
