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智くんに頭を撫でられて起きた。
いつの間にかソファに寝かされていて。
目を開けたら、ソファの前で俺の顔を見てる智くんと目が合った。
O｢あれ、起きちゃった？｣
S｢……今起きたよ、もう帰るね｣
何で俺の顔見てたんだろ。
凄い優しい顔で俺を見てた気がするのは気のせい？
立ち上がって帰る準備をする。
何でだろう、何か気まずい。
俺を見てた優しい表情が脳裏に焼き付いて離れない。
S｢わっ…！｣
突然、智くんに腕を引っ張られてまたソファに押し倒される形になった。
俺の上に覆い被さる智くんの顔が近い！
O｢ごめん翔くん｣
S｢……えっ？｣
O｢寝てる翔くんにキスしちゃった｣
思いもよらぬ発言に一気に顔が熱くなる。
元はと言えば俺が帰りたくないなんて言ったのが悪かった。
こんな時間まで無防備にスヤスヤ寝てた俺が悪い気がする。
S｢いいよ、気にしなくて｣
O｢え、いいの？｣
S｢そういう意味じゃなくて…そういうことは好きな人としなよ｣
智くんにはニノが居るんだから。
ニノが悲しむよ。
智くんが俯いたまま黙り込む。
何を考えてるのかさっぱり分からない。
S｢…智くんは俺とどうなりたいの？｣
O｢一緒に居られたらそれでいいよ｣
あまりにも真剣な顔で言うから、何も言えなくなった。
O｢翔くんは？｣
S｢…俺も智くんと一緒に居たい｣
言ってから後悔する。
本心だけど、今言うべきことじゃなかった。
案の定、智くんの顔が近づいて唇が重なる。
ビールの味…。俺が寝ている間に飲んでたんだ。
少し目を開けたら俺のことが好きでたまらないみたいな顔で俺を見てた。
咄嗟に目を閉じる。
智くんが本気で俺のことが好きだと勘違いしそうになる。
でも、それは今だけってことでしょ。
随分昔、酔った智くんにノリでほっぺにキスされたことを思い出した。
その時もその後の関係は何も変わらなかったし。
結局、智くんはニノの元に帰るんだ。
一夜だけ。これは何かの間違い。
明日の朝になったら忘れてくれって頼まれるかもしれない。
そしたら、俺は何の事？って返してあげる。
舌が絡まり、智くんの腕が俺の腰に廻る。
何も考える余裕なんてなくなってきた。
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きよ(プロフ) - 山櫻さんお話しありがとうございます。続きがとても気になっていたので嬉しいです。やっと気持ちが繋がって良かった。これからは、お互いを想いすぎてすれ違う事がないようにと祈っています。更新を楽しみにお待ちしています。 (2023年4月16日 10時) (
レス) id: dcaa28dbe3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山櫻 | 作成日時：2017年3月10日 21時
