第９話 ページ9
乱太郎｢…あ。あそこにいるのがきり丸です｣
乱太郎が指差す先に、
可愛らしい少女がアイスキャンディーを
販売しているのが見えた
きり丸｢アイスキャンディーはいらんかえ〜？｣
旅人｢おい、1つくれ｣
きり丸｢毎度あり！｣
少女の甲高い声で売り子をしている
とてもきり丸だとは思えない
しんべヱ｢お〜いきり丸〜！！｣
きり丸｢あらしんべヱ、乱太郎じゃないの！｣
乱太郎｢あはは、相変わらずだなあ｣
きり丸｢…と、Aさん！お久しぶりっすね！｣
A｢きり丸！？べっぴんさんだね〜！｣
きり丸｢えへへ…ありがとうございます！｣
少し頬を染めて照れているきり丸が可愛い
Aは思わずきり丸の頭を撫でた
乱太郎｢あ、きり丸ごめん。今大丈夫だった？｣
きり丸｢うん、大丈夫！｣
折角なので近くの縁台で
休むことにした4人
きり丸を挟んで座った
きり丸｢それより、Aさんも町に来てたんすね！
お仕事済ませてきたんですか？｣
A｢そうだよ、まさか3人に会えるなんて｣
楽しく会話をする4人の前方に
キラリと光る何か
すると次の瞬間、物凄い速さで
こちらへ向かって飛んできた
Aはいち早く察知し、
3人の前に腕を伸ばした
キンッと音を立てて腕で弾かれた手裏剣をキャッチして
素早く片付けた
乱太郎｢い、今の何ですか？！！｣
きり丸｢腕が……！｣
A｢大丈夫、何でも無いよ｣
しんべヱ｢ぼく、ちびっちゃった…｣
手裏剣を弾いた部分の袖が少し切れていた
驚く3人をなだめつつ、ふと考える
A｢(きり丸を狙って飛んできた…
奥に敵忍者がいるな…周りも囲まれてるし)｣
敢えて敵の方を見ずに、3人を落ち着かせた
A｢お店の中に移動しよう｣
3人を連れて近くの店の中に移動した
同時に動き出す人影が複数あった
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作者名：成瀬 | 作成日時：2022年7月25日 16時
