【忍たま】灰色の隣側 (ページ4)

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第４話ページ4

任務内容は至ってシンプル

アカトキ根城に潜入し、
情報を手に入れるというもの

尊奈門とAは小陰で改めて
任務内容を確認していた

A｢よりによって仲の悪いアカトキの調査か…
それに潜入しないとダメなんだね｣

諸泉｢近頃、アカトキ城付近で妙な動きが確認されたらしい
敵を知り弱みを握るのも兵法のうちの一つだ｣

A｢潜入ってことは、変装するの？｣

諸泉｢そう。黒鷲隊は監視役に回っているから、
我々は隙を見て根城に潜入する｣

A｢人任せだねぇ｣

諸泉｢仕方ないだろう？
向こうも向こうで手一杯なんだ｣

尊奈門がなだめていると、
小頭の山本陣内が通りかかった

山本｢お前たちまだここに居たのか
他の者はとっくに出発したぞ｣

A｢小頭…｣

諸泉｢あっ、い、今すぐ行きます！
ほらA、行くぞ｣

尊奈門はAの手を引っ張って
急いでその場を去った

移動してアカトキ城付近へ

茂みに隠れ、監視役の黒鷲隊の安否確認をした

諸泉｢…女中として忍び込むしかない｣

A｢女装するの…！？｣

諸泉｢先日も任務で女装しただろう
Aはそのままでいいから。早く着替えるぞ｣

2人は互いに背を向けて小袖に着替えた

A｢…そう言えば、道中に女中さんたちが
集団で歩いてたね｣

諸泉｢あぁ、もうすぐ根城へ到着する
そこに紛れて潜入するぞ｣

A｢了解…｣

支度を整えた2人は、
今一度互いに確認をした

A｢うわー…｣

諸泉｢どうした？｣

A｢久々に尊奈門の女装姿見たけど
やっぱ凛々しいな～って…｣

諸泉｢日に日に上達してるのかもな｣

A｢なんか不甲斐ないな……｣

Aは自分の顔を両手で覆った
とても比べ物ではないと

尊奈門は懐から紅蛤貝を取り出した

諸泉｢ほら、こっち向いて｣

薬指で口紅を取り、
Aの唇をなぞって紅を差した

A｢うわ、真っ赤だね｣

諸泉｢………｣

尊奈門は気が付くとAに顔を近付けており、
慌てて引っ込めた

諸泉｢(危ない…口付けするところだった……)｣

A｢ありがとうね｣

諸泉｢…物足りないと思って｣

気を取り直して、任務に集中する2人

合図があり、集団で戻ってくる女中たちに紛れた

門番が確認し、城の潜入に成功した

諸泉｢…ここからは分かれて情報収集だ
また後で合流するぞ｣

小声でそう言い、二手に分かれた