【忍たま】灰色の隣側 (ページ3)

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第３話ページ3

(諸泉side)

諸泉｢次の任務は敵軍の根城の調査だそうだ｣

A｢調査って……それは黒鷲隊の仕事なんじゃ…?｣

諸泉｢そうだけど。人手が足りないらしいからな｣

A｢そっか｣

仕える者から受けた任務は、通常2人1組で行う

私はAと組むことがしょっちゅう

─忍び軍に拾われたとは言え、Aの実力は確かだ

敵軍を相手に一人で突っ掛かったりと、無茶も少なくはないが

それでも確実に仕留めてみせる

洗練された動作や技術はそこらの忍者とは段違い

まともに戦ったら、恐らく私でさえも圧倒されてしまうだろう…

これまでの10年間で、本当に
とんでもない忍に成長してくれたものだ

Aは私の2つ下で

幼い頃はよく兄妹のようだと言われていたけど

あの時から稽古や修行をして

共に強くなろうと決心して

どれだけアイツが忍者に向いていると言っても

未だに隠せてない素直な表情が可愛らしく、

時に切なくさせた

何がなんでもAを守れるくらい強くなってみせる、と決心したあの頃から

Aを好きな気持ちは

10年経った今でもずっと変わらない