【忍たま】灰色の隣側 (ページ2)

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第２話ページ2

どれだけ忍者に向いていると言われても

考える癖は昔から変わらない

A｢………｣

黙々と考え事をしていると
そこに尊奈門がやって来て、Aに告げる

諸泉｢A、集合命令だ。行くぞ｣

A｢………｣

諸泉｢A！｣

A｢え?…あ、うん｣

拾われた時とは大違い

あれから10年の時を経て、
今ではタソガレドキ忍軍狼隊の一員として
活動させてもらっている

それまでの──

忍の里での修行はなかなか過酷で
当時9歳だった尊奈門と一緒に、
稽古に励んでいた日々

確実に気が変わったのはその翌年

戦陣で火災に巻き込まれた尊奈門の父を助けようと、
火中に飛び込んだ組頭が全身大火傷を負って

あの真実がどれほど痛くて苦しいものか

二度と忘れやしない

今でも、組頭を見る度に

胸にちくんと針が刺さるような

思い出さずにはいられなかった

自分がどれほど無力であったか

昔は仲間が沢山いたけど
生き残ったのはごくわずか

任務や病気で皆死んでしまった……

若い忍が育たない里で

皆生きるのに必死だったんだ

だからこそ

強くなくてはいけない

生き残らなくてはいけない

例え、血で血を洗うことになっても

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