不運を力に恋を勝ち取れ！【善法寺伊作】 (ページ5)

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輝かしい月夜ページ5

--サイド

？「君、怪我はない？」

伊作「はい！大丈夫です………ッ！」

？『手首を捻ってるね。直ぐに消毒するから！』

その人はこんな俺の為に…

伊作『俺、昔から不運体質なんだ…そのせいで今もこんな感じたし…こんな自分が嫌だな………貴方はどう思いますか？』

大抵、こんなこと聞くと変えた方が！っていう答えなんだけど彼女は違った

？『私はこのままで良いよ。』

伊作「え？」

一瞬、戸惑った

？『不運になった時って痛いでしょう？そんなことを君は何回もあった…それってたくさん痛みを知ってる…経験してるんだよ。そういった何気ない経験はとても良いこと。それに痛みを知ってるのなら他人の痛みも分かる…だから君は思いやりのある人になれるの。』

？『君、もしかして忍者になりたい？』

伊作「はい…」

？『私はね、忍者って依頼とかを引き受けたりしてるじゃない？私はまだ忍者じゃないけど…その人は本当に困っているから私たちに頼むの。だからそれに精一杯答える…。そういう気持ちは忍者にとても大切だと思うの。』

？『その気持ちを忘れなければ貴方は立派な忍者になるわ。』

伊作「そう…ですかね？」

？『もちろん！私が信じているから(ニコッ』

何だか胸が軽くなった………

伊作「はい！何だか今なら行ける気がします」

？『良かったね♪はい！消毒完了！包帯は…私のこれで』

といって彼女は自分の手拭いを巻いてくれた

？『これは新品だから大丈夫だよ。これは薬。治るまでは朝と晩に塗ってね。』

彼女は知らない俺にこんなにも優しくしてくれた

？『じゃあ、そろそろ私は行くね♪』

伊作「待って！君は………」

？『まだ名乗ってなかったね。でもまた会えるよ。』

と言って彼女は去っていたんだ。

そのときの彼女は髪がなびいて月に輝いてとっても綺麗だった

そしてこれが主人公のマリアとの出会いで俺の初恋なんだ………

--------その頃のマリアサイド------

『(あの子も忍者を目指すのか…。また出会えたらいいな…)』