ひだまりのキミ (ページ8)

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人気者のキミページ8

高校生活が始まって

女子は、早々とグループを作りをして
仲良しこよしを繰り広げて
男子はワイワイガヤガヤと煩いの塊で

まぁ、とにかく周りは高校生というものに
馴染んでいるけれど

私は、今までと変わらず
目立たず、群れず、関わらないで
私なりのスクールライフを送ってる。

もちろん、キミにも関わらずに…

「Aちゃーん！帰ろー！」

『…』

「ねぇー！帰ろーてばぁ！！」

そう。私は関わらないように努力してる。
とても、全力で…

「ねぇ、Aさん。ジミンくんが呼んでるよ」

『…はぁ』

「いいよねぇーAさんはー
幼馴染ってだけで、ジミンくんと一緒に帰れてさ」

そう、私には到底理解なんて出来ないが
キミは世間でいうイケメンで誰にでも優しく
笑顔を絶やさないスマイルキラーな上に
舞踊学科首席という実力者な訳で
モテモテなキミは…

学年問わずの人気者。

そんな、キミが空気みたいな私と
毎日帰ってるなんてなれば

こういった、僻み、いじめに合うわけで

私のモットーの目立たずは
キミのお陰で悪目立ちしてしまい

関わらずは、望まぬ関わりが毎日毎日。

私の望んだスクールライフは
キミのおかげで台無しだ。

私は、投げやりな気持ちで
鞄に荷物を詰め込む…

あー、今日も盛大に幼稚な落書きが
たくさんの教科書があるんだった。

帰ってこれ消さなきゃ。

そんな事を考えながら
嫌々キミ所に向かう。

「なんで、そんな浮かない顔してるの？」

『別になんでもない。
てか、関係ないからほっといてよね』

「…なんかあるなら言ってね！心配してるから…」

何が、心配だ。
元はと言えば、キミが全ての原因だ。

でも、私はキミのせいでいじめられてるなんて
絶対に言わない。

言えば、キミがどうするかなんて
わかりきっている。