ひだまりのキミ (ページ6)

今日:3 hit、昨日:6 hit、合計:3,750 hit

合わないピースページ6

小学校、中学校は義務教育の元
家に近い学校に通うのが決まりだ。

という事は、キミも私が通う小学校に転入する。
もちろん、中学校も同じ所になるわけだ。

こればかりは、仕方ないと
私は諦めて、絶対に関わりを持たず
今まで通りに、目立たず、自分の好きなように
義務教育を受けた。

そして、高校。
高校は、絶対にキミとは離れたかった。
キミの居ない唯一の居場所が欲しかった。

何より、私は行きたいところがあった。

それは、舞踊学科のある高校だ。
私は、キミが隣に住み始め
部屋に籠っている間、やる事がなく
たまたま見ていた動画のバレエに
心を奪われて、コソコソと練習していた。

そして、小学校高学年になる年に
母に頼み込み、バレエ教室に通い始め
努力が実り、私は見事に志望校に合格。

ここなら、キミに会わずに
自分の居場所ができる。
そう思いながら、私は合格通知を
パソコンで見ながら、久々に笑った。

しかし、そう上手くは行かないのが

現実だ。

そう、キミも私が行く予定の高校に
合格していたのだ。

しかも、首席で…

なぜキミは、数多くある舞踊学校の中から
ココを選んだのか…

そして、なぜ私は
キミが私と同じバレエを習ってる事に
全くと言っていいほどに気付かなかったのか。

何より、この場所でも
私はキミに勝てなかったとい事に
私はなんとも言えない虚しさを覚えた。

私は、キミの何かを知る度に
嫌いという醜い思いが募っていく。

人を嫌いになる事は
あまりいい事だとは思わない。

だからと言って、
キミを好きになれるかと言われれば
それは、別の話だ。

キミと私は合わさらないピースと同じだ。

だから、私は、これからの
高校生活で関わらずに済む方法を探す。

それが、これ以上に
キミを嫌いにならない唯一の方法だから