ひだまりのキミ (ページ4)

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お隣さんページ4

私は父とキミの姿に嫉妬して
リビングの扉をわざと大きく音を出して締めた。

でも、誰もその事を気にする様子もなく
リビングへと入ってきた。

そして、今やっと私の存在を思い出したかの様に

「うちの娘！挨拶して！」

『こんにちは。』

私は、今のこの状況に
なんとも言えない思いを感じて
名前も歳も言わず、子供らしくない
素っ気ない挨拶をした。

「ごめんなさいね！この子
本当に愛想が無くて笑」

「仕方ないわよー！そういう年頃なのよ！笑
ほら！ジミンも挨拶しなきゃ！」

意味のわからない理論を述べた
女の人はいつのまにか父の抱っこから降りた
キミを私の前に連れてきた。

「はじめまして！パクジミン！6歳！
これからお隣さんだから仲良くしようね！」

この時、私はキミの言葉で
２つ驚いた事がある。

１つ目は、私より一回り程小さいキミが
私と同い年だという事。

２つ目は、キミが隣に住むという事。

この２つ目の驚きは
私のひとりっ子としての
唯一の特権を奪われる事だと悟り
6年間生きてきた中で
一番最悪な事リストの1位にランクインした。

私は、そんな事を頭で考えて
凍りついていると

「ジミンくんは、挨拶が上手だな！
うちの子とは大違いだ！
笑顔も可愛らしいし愛想がとてもいい！」

そんな事を言って
私の父は、キミの頭を優しく撫でていた。

私は、キミに対して
敗北感と共に怒りを覚えて

父の褒めた挨拶を無視して
さっきまで広げていた絵本を手に取り
自分の部屋へと逃げた。

私は、キミに会って数分で
また、嫌いだと思った。

いや、大っ嫌いだと思った。