吸血鬼のお兄さん【うらさか】 (ページ5)

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病院にまた言ったからここに来るのはもう月が出る頃、病院では半年生きられるかどうか。

「……っ………」

「…………坂田大丈夫。俺がいるから……」

君にこう言ってみた

「うらさん……僕の血を吸って。」

「は…………？お前……それ……
死ぬんだぞ……？」

「僕は長くないから、その間で苦しむんだったらうらさんの隣で眠りたい……」

「嫌だっ……絶対に。好きな人を傷つけるなんてっ……」

「…………うらさん。僕のこと好きなん…？」

とうらさんの気持ちを知ってしまった。
好きだったんだ……と涙が溢れる

「……あぁ。……好きだから傷つけたくねぇんだよ。」

「っ……僕も好きだよ……僕死ぬならうらさんに殺されたいな……うらさんの隣で眠りたい……痛くしていいからさ、」

「やだ……嫌だっ……」

「……うらさんは辛いよねっ……
僕に恋して……好きな人が死んじゃうなんてっ……僕だったら耐えられないっ……もん……」

「…………そー……だな。
俺も長くないからね……お前が死んでもまた会えるよな……？」

「うん……絶対会える……
意地でも会う、涙……溢れて止まらないやっ……」

「……綺麗な棺に入れてやる。
あー……ほぼ毎日会ってたのなぁっ……」

神様は残虐だ、……恋もこんな形だなんて……

自ら死にたいだなんて思わない。
うらさんに殺されたいんだから。

「うらさん……いいよ。血を吸っても」