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「リオ、差し入れだ」
「え？ああ……」
ここまでくれば毎週金曜の恒例行事といって
構わないだろう。
毎回律儀に昼の三時に届く、ピンク色の
箱。中には大抵、菓子か惣菜が入っている。
差出人の名前は書かれていないが確実に
同一人物の犯行だろう。なんて考えたところ
で、犯行だなんていうのは恩知らずだろうか
と妙なラッピングのしてある箱を見つめた。
「なぁ、その、これは一体……」
「さあね。お前のファンじゃないか？」
レミーはにやりと不敵に笑うと、カチャリと
眼鏡をかけ直す動作をした。
消防局に感謝の手紙や菓子類が送られてくる
ことは日常茶飯事、よくある事だという。
しかしまあ、ここまで何週間にも渡って送り
続ける人はなかなかいないとも付け足した。
ましてや僕一人に向けて集中的に送られてくる
ものだ。しかもこのラッピング。ピンク、花、
リボン。……どう考えても女性へのプレゼント
としか思えない。
「もらってばかりでは悪い気もするが」
「そう真面目に考えることはないさ。少しは
ガロの図太さも見習うことだね、新人君」
レミーがほら、と指を差した先。
ソファーにもたれこみ勤務中とは思えない
ほど豪快に居眠りをする青髪の筋肉。
……あれと一緒になれというのは無理な話だ。
「はぁ……おい、起きろバカ」
ペシンと頭を叩いてやれば、んがぁっ、と
間抜け以外の何者でもない声を上げそれまで
もたげていた頭をガバッと持ち上げるガロ。
「いてぇ！！な、なんだ！？」
「勤務中だ。怠るな」
「あぁ？なんだよ、消す火もねえんだから
寝てたっていいじゃねえか」
「君は本っ当にバカだな」
「なっ……リオてめぇっ」
バカバカうるせえ！と獣のように飛びかかる
ガロの目の前に、僕はすかさず例のピンク色
の箱を差し出した。
「あ？なんだ？」
「ガロ、この箱の差出人に何か心当たりは
ないか？」
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ハナゴエ - 更新されてる、、！待ってました、ありがとうございます泣 (2020年4月5日 14時) (
レス) id: e0b4fda0b0 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - しじみごはんさん» 閲覧ありがとうございます！ひえ……すごく嬉しいです！これからも楽しく更新させていただこうと思っております！コメント感謝いたします…！ (2020年4月2日 14時) (レス) id: 3b7a7a1dee (このIDを非表示/違反報告)
しじみごはん(プロフ) - 前々からいつも見させてもらってます…！！！本当に、主人公ちゃんの女の子が好きという設定から、話の途中途中に入ってくるツッコミとか、表現の仕方とか全部どツボでめちゃくちゃ好きです！！！(唐突な告白)これからも応援しています！！！ (2020年4月1日 23時) (レス) id: a2f3698a22 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 直角から失礼します。さん» 不定期更新で申し訳ないです……！閲覧ありがとう御座います！楽しんでください……！ (2020年3月28日 11時) (レス) id: 3b7a7a1dee (このIDを非表示/違反報告)
直角から失礼します。(プロフ) - 更新されてて嬉しかったです！！ありがとうございます！！ (2020年3月28日 4時) (レス) id: ab4027dd5b (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2019年10月15日 0時
