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僕が医務室に着いて、しばらくが経った。
ふと、少女は目を覚ましたらしい。
動きの鈍い瞼が重たそうだった。
僕は少女の顔を覗き込み、何事もないか確認を取る。
まだ意識ははっきりしない様子だ。
少女のぼんやりとした瞳と目が合った。
───途端。
少女はまるで別人のごとくガッと目を見開き、また
一秒もしないうちにナースコールを力強く押した
らしい。それと同時に警告音ともとれるほどの爆音
が室内に響き渡る。
ジリリリリ！！と鳴り響くそれはサイレンさながら。
う、耳がやられる！
僕は片耳を抑えたまま、少女へと話しかける。
「い、一体どうし＿＿＿＿＿」
「どうしたの！！？」
僕が事態を把握するよりも早く、駆けつけてきた
のはアイナだった。仕事はどうしたとつっこみた
くなるほどの速さに驚きを隠せない。
「わからない。目が覚めた途端ナースコールを
押したんだ」
「と、とにかく、意識の確認！！」
アイナが勢い良く少女の顔を覗き込む。
「ちょっと、A！！A！！？」
「あ、アイナ、あまり揺らすな！！」
病人の扱いとは思えないほど力強く肩を揺さぶる
アイナに、僕は割り込んで止に入る。
と、そこに見えた少女の顔は呆然としていて、
しかしその目ははっきりと意識があるようだった。
「君、大丈夫か？」
声をかけるも、少女は依然として呆然としたまま。
僕の目を凝視している。
そして覚束ない動きで口を開くと、一言。
「お、おんなのこじゃ………な……い……」
バタリ。
少女はもう一度、眠りについた。
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ハナゴエ - 更新されてる、、！待ってました、ありがとうございます泣 (2020年4月5日 14時) (
レス) id: e0b4fda0b0 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - しじみごはんさん» 閲覧ありがとうございます！ひえ……すごく嬉しいです！これからも楽しく更新させていただこうと思っております！コメント感謝いたします…！ (2020年4月2日 14時) (レス) id: 3b7a7a1dee (このIDを非表示/違反報告)
しじみごはん(プロフ) - 前々からいつも見させてもらってます…！！！本当に、主人公ちゃんの女の子が好きという設定から、話の途中途中に入ってくるツッコミとか、表現の仕方とか全部どツボでめちゃくちゃ好きです！！！(唐突な告白)これからも応援しています！！！ (2020年4月1日 23時) (レス) id: a2f3698a22 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 直角から失礼します。さん» 不定期更新で申し訳ないです……！閲覧ありがとう御座います！楽しんでください……！ (2020年3月28日 11時) (レス) id: 3b7a7a1dee (このIDを非表示/違反報告)
直角から失礼します。(プロフ) - 更新されてて嬉しかったです！！ありがとうございます！！ (2020年3月28日 4時) (レス) id: ab4027dd5b (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2019年10月15日 0時
