8人目はふわふわ王子2

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柔らかな香り ‥安心する




「 章ちゃん ‥ ？ 何でここにおるん？ 」


安「 ‥衣装合わせと早着替えの練習してたんやろ？衣装どんな感じに仕上がってるかをな、仕事終わってから急いで見に着たんやけど‥‥終わってもうてたみたいでな 」


「 凄く着易かったで？生地柔らかくて、肌炎症起こさんかったし、章ちゃんが衣装さんとたくさん打ち合わせしてくれたって聞いたで、ありがとうね。僕のために。 」



安「 そら、大事な大事なAくんの為やもん。それより‥‥不安になってもうた？ 」



‥‥ほんまに、なんでメンバーには

バレてまうんやろ



「 少しだけやで？少しだけ。 」



章ちゃんは、僕の身体を離して

前に回って向かい合うように座った



安「 どうせ、僕で良かったんかな、もっとええ人居ったんちゃうかなとか、アホなこと考えてるんちゃう？ 」


「 ぇえ、いや、そんなこと ‥ 」


安「 あんな、僕たち適当に決めた訳やないで？それこそ、オーディションの最終選考に残った子達とか、スカウトしに街中歩いたりしとった。でも、この子や！！ってなる子が居らんかってん。そこに、渋やんがAくんを連れて来た。 」



章ちゃん、昔の事を思い出してるんかな

険しくなったり泣きそうな顔になったり

僕が知らない葛藤が有ったんかなって

この時初めて知った気がした



安「 でもな？Aくんの声を聞いた瞬間、その場にいた全員が " こいつや " って思ったと思うで。それこそ、最初は反対して態度悪かった亮も、Aくんの歌声には心打たれてたんちゃうかな？ふふ。素直やないから、絶対に言わんやろうけどね 」



「 ‥ほんまに、俺でええんかな。こないだの収録みたいに、eighterさんに白い目向けられたら、僕‥ライブ耐えられる自信がないねん‥ 」


安「 ふふ、大丈夫やで ♪ 僕知っとるもん、eighterは絶対に受け入れてくれるって ♪ 」





不思議と章ちゃんの言葉を聞いたら

不安が薄れていった




安「 ほな、気分上げるためにショッピングでも行こっか！ 」





僕の手を引いてルンルン ♪ という

効果音が付きそうな程の上機嫌で

歩き出した章ちゃん





章ちゃんなりの、気遣いなんかな

メンバーには助けられてばっかりやね



ありがとう

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