8人目はふわふわ王子 (ページ49)

今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:379,208 hit

46. ページ49

レッスンを始めて2ヶ月経った頃

僕の携帯に電話が掛かってきた

相手は ‥

「はい、もしもし」

社「 Youに、少し相談があってね。今日僕のところに来れるかい？☆ 」

そう、ジャニーさん

「分かりました、レッスンが終わったら向かいます」

ジャニーさんはいつも唐突

って、誰かが言ってたっけ

ボイストレーニングが終わりいつもなら

スタジオ借りて居残り練習するんだけど

今日は呼ばれてるから、その後また来ればいいか ‥

コンコン

社「どうぞ」

「失礼します。」

社「 Youか、少し話があってね。座ってくれるか？」

僕は、ジャニーさんが指差した

座り心地が良さそうなソファへ

腰を沈めた

社「 Youを呼んだのは、今の家を引っ越さないか、という相談なんだ。」

「 ‥ 雅也さんの家ってことですか？」

社「 ‥ 渋谷から彼の連絡先を聞いてね。少し前からコンタクトをとっていたんだ。それに、彼の家はスタジオや事務所から少し遠い。もう少し利便性を考えて、Youに新しい家をどうかなと思っていてね。」

雅也さんから、離れる ‥ ？

「ジャニーさん ‥ 僕は嫌です。今のままでの十分レッスンへの往き来も出来るし。それに、雅也さんから離れたくない」

ジャニーさんは黙り、何かを考えている様子だった

社「 Youは今後、関ジャニ∞として活動していく。今迄レッスンを受けてきて、たくさんのDVDや曲を聴いて、勉強してきただろ？関ジャニ∞がどれだけ有名かYouにだって分かっていると思う。もっと、セキュリティが万全で安心出来るところに住んでもらいたいんだ」

この時僕はハッとした

僕がデビューして世間に名前が広まれば

住所とかを探る者も現れるだろう

そしたら雅也さんの存在も明らかになり兼ねない‥

雅也さんに迷惑がかかるってことか？

「 ‥ 雅也さんに迷惑は掛けたくないです。でも、雅也さんと離れたくない。 ‥ 僕にとって、大事な人なんです。それに、もう一人は嫌だ ‥ 」

社「 Youはもう、一人じゃない。Youの頑張りは、山崎や根本から聞いているよ。彼らはYouのファンらしい。Youの歌声に惹きつけられ、Youの努力する姿に惚れ、Youを一人前にして羽ばたかせる事が、今の彼らの夢なんだってさ。可笑しな話だろ？支えてくれる人がいる、それはもう一人じゃないって事だと、ボクは思うよ」

この一言に押され

不安はあるけど引っ越すことを決めた