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29. ページ31
渋谷さんにフードを脱がされ
光に目が慣れ始めたその時
真剣な眼差しを僕に向けて
話を始めた
今答えを出せる話でないことは
何となくわかる
「 ‥ 、時間を下さい 」
渋谷さんの瞳が揺れた
どうしてそんなに苦しそうな表情を
するんだろう
渋「 ‥ わかった。急にすまんかった 」
僕は人の視線を避けて
人より敏感に視線を感じながら生きてきた
だからこそ、ここに僕のことを
受け入れていない人がいるのは分かる
射抜くようなキツい視線を僕に向けるのは
タレ目の彼。
帰ったら 雅也さんに相談しよう
そう決めた僕は安田さんの元へ向かった
安「 やっと来た〜！ほんまに綺麗な顔やなぁ ♪ 」
ペタペタと顔を触られる
大「 わぁ！ほんまや！睫毛も白いねんな、目もクリクリやし、狡いわ〜！！ 」
丸「 はわぁ！！食べちゃいたいくらい、可愛いですねえ！！♡ 」
‥ 3人に囲まれて身動きが取れない俺を
渋谷さんが助けてくれた
渋「 こいつは俺のや。触んな 」
安「 え、2人ってそう言う関係なん？ 」
横「 どう言う関係やねん ⁈ 」
助けてくれたんちゃうの ‥ ？
「 信ちゃん、助けてや〜‥ 」
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作者名：有栖 | 作成日時：2017年1月18日 0時
