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どれくらい歩いたのだろう
流石に朝食べた おじや だけで
ご飯を食べなかった1週間分の体力を
補える訳もなく、
とぼとぼ 歩いていた
村「 A!! 」
「 ‥ 誰 ? 」
声を掛けられたが、さっきのスタジオに居た人なのか
はたまた 知らない人なのか
全然区別が出来ない
村「 俺は村上信五や。さっきスタジオにいた関ジャニ∞のメンバー。 」
「 あの、関ジャニ∞ってなんですか? 」
村「 なんや、すばるそんなことも説明してへんのかい。関ジャニ∞って言うのは、アイドルしてるグループの名前や。覚えといてな? 」
‥ アイドル ?
「 それで、村上さんはどうしてここに? 」
村「 せや、スタジオ戻るで?メンバーとスタッフで探しててんで? 」
顔を見られたあそこに?
また化け物って言われるかも
知れへん ‥
「 怖いから嫌です‥村上さんも見ましたよね?僕の顔。白いんですよ、僕、全てが。 」
村「 知っとるで。アルビノって病気やろ? 」
‥ 驚いた 、病気の事知ってる人がいたことに
知っても尚、普通に接してきたことに
「 はい。メンバーさんが、俺の顔を見た時に、息が止まってました。きっと、化け物って思ったんですよ‥‥ 」
村「 そんなこと思うやつなんて、俺らの中におらんよ。 」
俺は静かに首を振った
「 今まで何度も酷い言葉を浴びせられてきました。今回もきっとそう、怖いんですよ。何度もこの見た目で化け物扱いされて、物投げられて、殴られて。‥ 軽蔑した視線を向け続けられるのも‥ っ 」
我慢しろ、俺。
ここで泣いたら、負けや‥
‥ っ、抱き締められた ‥ ?
村「 あんな、俺もそう言う時期あってんで?俺、アイドルの中で浮いてる方やねん。あのすばるやって、そうやで?マルも、ヨコも、ヤスも、大倉も、あの亮でさえ、浮いてんねん。みんながみんなそうや。ただAは、ちょっと他の人より白いだけや。ヨコも白いねんで?ちゃんと見たか? 」
村「 フード被って、自分の殻に閉じこもるんは簡単やけど、周りの人の表情とか、ちぃとも見えへんやろ。まずは、俺の表情見てみぃ。世界で二番目に可愛い目で、Aのこと見てんねんで? 」
ふふっと笑い声をもらしてる
柔らかな声色。
僕は意を決してフードをとった
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作者名:有栖 | 作成日時:2017年1月18日 0時