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渋「 ヤス、ぐいぐい来すぎや 」
安「 あ、ごめん ‥ 」
明らかにシュンとするヤス?さん
横「 それで?候補に連れて来たってことは、すばるの心を射止める程の声やったって事か? 」
渋「 おん 、一瞬で惚れたわ 」
‥ フード越しにだけど
視線が突き刺さるのがわかる
僕、ここになんで連れてこられたんやろ
新メンバーってなんのことなん
渋「 A、昨日歌った曲、歌えるか? 」
「 ‥ 僕、帰りたい 」
渋「 なんでや?どないした?昨日みたいに、俺に聴かせてや。お前の声を。 」
「 ‥ はい。 」
渋谷さんの真剣な声を聴いたら
この人本気なんやって伝わって来た
昨日と同じように
大丈夫、大丈夫と心の中で繰り返し
深呼吸をした
♪ 〜 ‥ ‥
突き放せば 「なんで?」って顔で
さも裏切られたって顔ね
分からないかな、私たちまだ
何も始まってなんかない ♪
‥ シーン とした スタジオ内
「 ‥ あ、の 」
やらかした 、と思い
無意識に隣にいた唯一面識のある
渋谷さんの手を握った
丸「 ‥ なんや僕感動してしまいました ‥ 」
安「 僕もやぁ ‥ 」
‥ え ?
村「 お前、そんなちっこい身体でよくそんな声でるなぁ 」
渋「 せやろ、せやろ。俺が見つけて来た原石や 」
横「 なんで、すばるがドヤ顔してんねん。でも、俺も感動してもうたわ 」
大「 俺歓迎するで、この子なら 」ギュ
ただでさえ狭い視界が
誰かに抱き締められたことによって
真っ暗になった
その時一番触れて欲しくない所に
目を付けた人がいた
錦「 なあ、なんで自分フード被ってるん? 」
僕が黙っていると
パサッ ‥
急に視界が明るくなった
誰かにフード取られたんだと気付いたのは
息を呑む彼らの姿を目にした時 ‥
俺は咄嗟にフードを被り直し
スタジオを飛び出した
やってしまった ‥
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作者名:有栖 | 作成日時:2017年1月18日 0時