浮気症な彼女の愛し方

合コン ページ26

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『合……コン？』

「そーそー！！彼氏、居ないんでしょ？」




なんて、高校の友達に誘われた。

久しぶりのオフの日にこんな話か…。

彼氏がいることを言っていない私は、苦笑いで友人に言葉を返す。




『でも明日仕事だし…笑』

「いいって！てか、Aの顔と年齢で彼氏いないとかヤバいから！この後行くよ！」




えぇっ…。

半ば強引に私の腕を取る友達。

お会計をしてお店の外に出れば、いつの間にか日が暮れていて。

こんなに遊んだんだ、なんて思う私をずんずんと引っ張る友達。

あ、ヤバい江口に連絡しないと。

引っ張られてる方と逆の手で携帯を開く。




［ごめん、ちょっと飲んで帰るね］

［りょーかい！結構飲む感じ？］

［んー、終電逃すまで飲むかな…分かんないけどもし終電逃したら友達んち泊まるね］

［おっけー。明日午後から仕事でしょ？午前中には一回家帰ってきなね。俺明日休みだから家いるし］




ありがとう。

一つスタンプを送った私は、友達に釣られて居酒屋に入った。

子綺麗なところで、は雰囲気いい。




「ここ予約制なんだー」

『は！？…さては、元々これに参加させるつもりで遊びに誘ったな…？』

「あったりー！Aいると男子盛り上がるだろうと思ってさ！」




なぜ…？

そんな疑問を浮かべる私を引っ張る友人は、一つの個室の襖を開けた。




「わー、来た！遅いよー」

「え、マジで可愛いじゃん」




中には高校来の友人三人と、男の人が五人。

5：5の合コンだ。

私は席に押し込まれ、友人が勝手に、このカクテル二つ、と店員さんに頼む。

…はぁ、適当に過ごして帰ろうかな。

なんて思って居れば、斜め前から驚いた様な声が聞こえた。




「A…さん？」

『う、梅！？』




斜め前には、退屈そうに座っている梅が。

私の顔を見て目を見開いている。

…ちょっと気まずい。


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