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お酒も回ってきて、そろそろ帰ろうかとなった。
変わらず江口には連絡していない。
江口心配しちゃうから、早めに帰ろう。
蒼「僕払うからいーよー。先お店出てて?」
あらかっこいい。
私はお礼を言って、お店を出る。
夜風が気持ちいいなー、と思っていれば、携帯が震えていた。
画面を開くと、江口から電話が来ていて。
私は急いで出る。
『もしもし!』
江[あっ、A?今どこいんの?]
『あっ、えーと、○○ってとこで飲んでて今終わったとこ。…ごめん、連絡するの忘れてた』
江[いーよ笑 俺今終わったんだけど、近いから迎えに行く。すぐ着くから待ってて]
ありがとう。
そうお礼を言えば、はーい、と笑いながら電話が切られた。
丁度、しょーたんがお店から出てくる。
蒼「お待たせー。送ろっか?」
『江口が迎えに来てくれるらしいから。ありがとう笑』
蒼「ふーん…」
目を細めた彼は、私の方に一歩よる。
ん?
蒼「Aちゃんはさ、僕が何もしないって、おもってる?」
『え…?』
蒼「さっきも言ったけどさ、ふつー、彼氏いるなら男と飲みこないでしょ?」
蒼「…江口君と付き合ってるのは知ってるけど、生憎僕も好きなんだよね。ずっと前から」
『え……。っ…』
好き。
そう言った彼は、私の唇を奪う。
ほんの数秒、触れるだけのキス。それがなんだか、長く感じた。
蒼「江口君が彼氏でもいいからさ、少しは、僕のことも見てよ」
私の頬に手を当てながら、彼は呟く。
それはさっきまで、浮気は良く無いだとか、飲み行くのやめなよ、と言っていた顔ではなくて。
むしろ、僕と浮気しなよ、とでも言っているかの様な…。
しょーたんの事は好き。
でもそれは、恋では無い気がする。
久しぶりに感じる、彼氏とは違う人から受ける好意に、思わず頷きそうになるのを止めるかの様に、彼が来た。
江「A!…と、しょーたん?」
蒼「…あっ!江口君ー!やっほ!」
『え…ぐち…』
お疲れ様ー、としょーたんに言いながら私の手を取った江口は、帰ろっか、と私に笑いかける。
それに釣られて歩き出す私。
後ろを振り返れば、しょーたんは既に、反対を歩き出していた。
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ふぃあろ(プロフ) - りゃみぃさん» おっっっっと今気がつきました了解です!!!! (2022年8月3日 21時) (レス) id: 356b554d20 (このIDを非表示/違反報告)
りゃみぃ - 夜分遅くに失礼しますっ💦リクエストでえぐぅと夢主ちゃんのデートとかってお願いしてもよろしいでしょうか? (2022年6月26日 1時) (レス) id: fe58bb42cb (このIDを非表示/違反報告)
ふぃあろ(プロフ) - かのさん» あっ、了解ですよ!たまたま居た声優さんはこちらで決めてしまいますが💦多分梅ちゃんかな (2022年5月12日 22時) (レス) id: 57f453a332 (このIDを非表示/違反報告)
かの - たまたま一人だけいたって感じ?でお願いします!(語彙力なくてごめんなさい🙏) (2022年5月12日 20時) (レス) @page25 id: ffa52e5f53 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃあろ(プロフ) - かのさん» おー、いーですよ!!!!合コンは声優さん方とって感じがいいですか?それとも一般人とか… (2022年5月12日 15時) (レス) id: 91505f2211 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふぃあろ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uekukz/
作成日時:2022年4月21日 18時