浮気症な彼女の愛し方

後輩 ページ18

.


今日は収録現場が雄馬たそと界人と同じ。

後輩二人は可愛すぎるよね。分かる。



雄「Aさんはこれとこっち、どっちがいいですか？」

界「俺こっちー」

雄「ちょ、界人君…それ俺のなんだけど！？」



Aさんと俺用に買ってきたやつだから！？

なんて、缶ジュースを持ちながら界人を追いかける雄馬。

それを私が笑いながら眺める。

傍から見たらおかしな光景だろうか。

落ち着いた二人がこちらに戻ってきて、私の両隣に座った。



『…なんで両隣笑』

雄「ダメですか？笑」

『いや、まぁいいけど笑』



こてっと首をかしげる雄馬は可愛い。

笑った私の隣で、シャッター音が聞こえた。

驚いて振り返ると、界人が携帯をこちらに向けていて。



『ねぇ！？笑 何してんの笑』

界「なにって…写真」

『真顔で隠し撮りするな年中反抗期』



だってAさん可愛いしー、なんてお世辞を言われる。

34歳だよ私。可愛くないよ。

そんな視線は当たり前のように無視され、二人で盛り上がり始めた。



雄「え、これ可愛い。ちょーだい」

界「あげますぇーん」

雄「うざっっっ！！」



おい本人の前で写真頂戴とかの話するな笑

消してよー、とお願いすれば、予想外なことを言われた。



界「じゃ、今度飲み行きましょ！」

『…そんなことでいいの？笑』

雄「勿論俺も参加でー」

界「なぜ？いやなぜに？」



三人で行こっか笑

そう笑えば、雄馬は嬉しそうな顔をして界人は少し複雑そうな顔をしていた。

どこに行こうかー、いつ行こうかー、なんて話していれば、トントンと肩を叩かれて。

振り返れば、蒼井のしょーたんが笑顔で立っていた。



『あれ、しょーたん。収録終わったの？』

蒼「そーそー！Aちゃんは終わったの？」

『そーよ！』



じゃ、今から飲みいこー！

なんて言うしょーたんに腕を引っ張られる。

はぁ！？

二人を振り返れば、ポカンと口を開けていて。

助けを求める前に、しょーたんに連れ去られたのだった。

.

あおいのしょーたん→←嫉妬

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す