２７話 ページ36
ぎゅっと目を瞑る
痛いのが、勝手にあいつらの仲間にされるために殺されるのが怖くて
「おい、いつまで目ぇ瞑ってんだ」
「うえ！！？」
いきなり耳元で聞こえた声に驚いて目を開けた
そこにはめいっぱいに広がる青空
ゴツゴツした崖
そして森
「…死んでない？」
体が動かせる
手のひらを顔に近づけて握ったり広げたりを繰り返した
がばっと勢いよく上半身を上げる
「…？」
「死んだよ！後ろ見てみ！」
明るい声のやつに言われた通り後ろを向いたら
胸から血を溢れさせて死んでいる俺がいた
「…いやいや」
「「いやいやじゃねーよ」」
こんなもの理解しろというほうがおかしいだろ
なのになんでそれを当然かというように俺を見る
「オレ、ひらはらっての。今日からよろしくな！こっちたがみ！」
「おい」
どうやら明るい声のほうは『ひらはら』という名前で
気が抜けているほうは『たがみ』というらしい
ひらはら「お前は？」
「…A」
ほんとは言いたくなかった名前を言った
怪しいし
ひらはら「知ってる！」
じゃあ何故聞いたのか
腹立たしいことこの上ない
たがみ「おい、立て。行くぞ」
そう言って手を差し出す田噛
「どこに」
手を取って立ち上がる
軽く膝をはらって
服はズタズタに引き裂かれ
血のシミもできているのに
不思議と痛くない
というか傷がない
たがみ「少し歩くぞ」
そういいながら洞窟に俺を引き入れる
A(こんなとこに洞窟なんてあったか？)
行きついた場所は少し開けた場所
そこには人一人が這いずって通れるかほどの穴が開いていた
たがみ「平腹、ココの穴広げろ」
俺の腕をつかみながら空いた穴を指さす
ひらはら「ほーい、ちょっぱやで終わらせっからー」
与えられた命令に嬉しそうに従うひらはら
穴に入っていく
奥のほうから土や岩を削るような音が響く
くぁぁと小さな欠伸をしたたがみ
そのあとすぐにひらはらは穴から顔を出した
ひらはら「終わった！」
顔と服は黒や茶で汚れていた
たがみ「おー」
入口は三人が十分に歩けるほどの大きさに広げられていた
たがみ「もう少しだ」
先に入っていたひらはらを追う形で俺とたがみは穴に入る
(にゃあ)
微かだった
だが確かに聞こえた音だった
A(？)
ちらっと後ろを向いては見たが
何もいなかった
たがみ「前見て歩け、転ぶぞ」
たがみは俺の腕をクッと引く
何もいなかった
気のせいだ
小さくなっていくひらはらの背を見ながら
暗い穴の中を歩いていた
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ヘル - ぐへへってなりますよね！私涎垂れそうでしたよ (2015年11月14日 14時) (
レス) id: 67b8d869f0 (このIDを非表示/違反報告)
Cavill(プロフ) - サマソニか. . . 俺も行きました。東京会場。やー、アリアナ可愛かった. . . (2015年8月17日 19時) (レス) id: 5e77e032ac (このIDを非表示/違反報告)
優音斗 - ぐおおおおおおおおおおおおお!！！！！ホモォ展開きたあああああああ！！！ (2015年8月6日 9時) (レス) id: 08ae3be49b (このIDを非表示/違反報告)
連連 - クッソｵｵって叫びましたもう愛してるよ癒しなのよ…。 (2015年8月6日 8時) (レス) id: 1b81bfb50b (このIDを非表示/違反報告)
凶羅(プロフ) - もう、このままいっそ┌(┌＾o＾)┐ﾎﾓｫ…になってしまえｗｗｗ (2015年8月5日 22時) (レス) id: d3d342424e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：因幡悠 | 作成日時：2015年7月24日 1時
