【獄都事変/男主】そうじゃなくてさ。

１９話 ページ28

主役は遅れて登場
主役じゃないけど

佐疫「Aーーーーーーー！！！死なないで！」

助けに来てもらって悪いけど一発目の発言がそれはどうかと思う

A｢死なないけど…｣

別に死ぬ程の事では無いし

びっくりしたけど

佐疫「田噛ぃぃ！！死ね！｣

ごしごしと口を擦るあいだに
涙目で田噛を睨むエンジェル(笑)

田噛「残念だったな佐疫。獄卒は死なないんだ」

勝利を勝ち取ったようにニヤつく田噛

佐疫「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！」

そんな田噛に負けたように叫ぶ佐疫
キャラ崩壊

A｢うるさい。あと感嘆符多すぎって作者に苦情くるから」

俺はこの間『！』を感嘆符と言うということを知ってちょっと得意げに話す

今までびっくりマークって言ってたから

佐疫「はぁぁぁ…ごめんA…。ホントはご飯だよって呼びに来ただけなんだけど…まさかこんなことになってるとはね…？」

正直もう田噛の眼光より佐疫のほうが怖いかもしれない

まわりに変なオーラ見えるし

佐疫「食堂行く時そのビン持っていってね。今度から飲んじゃダメだよ」

と机の上に置かれたコーヒー牛乳のビンを指さす

お母さんっ…

そういえば今日某バレーボール漫画の
しなやかチームのお母さん
誕生日だったね
祝ったよ

もちろん作者がね？

佐疫「あと田噛はあとで鍛錬場おいで？ていうか無理にでも連れていく」

顔にはフルボッコにしてやると刻まれているように見える

田噛「だりぃ…」

心底嫌そうに顔を歪める田噛に
佐疫のオーラはまた威圧感を増す

逃げたい

A｢じゃあ、俺、さき、行きます｣

たじたじになった言葉を無視して自分の部屋を出る

自分の部屋に居たくないなんてそんな無いな

あっても自分の部屋に虫が出た時ぐらいか

この季節は黒光りしたあの虫の季節ですね
皆さん気をつけてください

フラグｗ





廊下を進むと谷裂が扉の前でかたまっていた
扉はもう開いているのに何故入らないのだろう

A｢おつかれ、谷裂。どうしたの？｣

いきなり声をかけて驚かないように
ちょっと遠目から声をかける

谷裂「…Aか…。あれを…」

目でチラチラと扉の奥を見る谷裂に
俺は首をかしげながら覗き込んだ





そこには例の黒光りした虫が壁を這う姿と
それに必死に対抗する為カナキリを抜いた斬島の姿があった


フラグ回収速いですね

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