59.アルカとナニカと私 ページ12
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それから、私は家族の前では笑顔を絶やさない様に気をつけた。
…気を抜いたら、泣いちゃいそうで。
私は、アルカの部屋へと来ていた。
アルカとは、三回しか会っていない。
戻ってきたら、隔離されていた。
予期せぬ力があるらしいが、私にとっては大事な弟に変わりはない。
ちなみにお父さんにはめちゃめちゃ止められたよ！でも勝手に来ちゃったよ！
私はパスワードを入れ、アルカの部屋の扉をひらく。
アルカは、ぬいぐるみに囲まれて座っていた。
「お兄ちゃ……っ！！お姉ちゃん！？」
『きゃー！アルカ、久しぶりぃ！』
私はアルカに抱きつく。
アルカは、戸惑っていた。
「な、なんでお姉ちゃんが…」
『え、アルカに会うのに理由なんかいるの？』
お父さんには止められたけどね、とウインクすれば、アルカは目に涙を溜める。
…んぇ！？な、なんで泣くの…？
「だ、だって、みんな、アルカの事いじめるんだもん……お兄ちゃんしか守ってくれないんだもん…」
『っ〜！？大丈夫だよー、お姉ちゃんも守ってあげるからね！』
私がそう言いよしよしすれば、えへへと笑うアルカ。
…いや可愛い。
可愛いねーっと撫でていれば、急におねだりしてくるアルカ。
「A、ちゅー！」
『ちゅ、ちゅーだけでいいの？』
肝臓ちょうだいとか言われるかと思ったのに…
私はちゅー！っとアルカの頬にキスをする。
アルカは照れたようにえへへと笑った。
アルカの笑顔を見ていると、自然に笑顔が出ちゃうな…
少し眉を下げた私の顔をアルカが覗いた。
…いや、ナニカが。
「あい」
『ナニカ、どうしたの？』
私がそう言えば、ナニカはまたアルカへと変わる。
「ナニカね、お姉ちゃんのお願いならいつでも聞いてあげるって！！ちなみにね、お兄ちゃんのお願いもいつでも聞いてあげてるの！」
『ほんと？うれしー！！』
喋り方が変わった。さっき命令した時は私を名前で呼び、今はお姉ちゃんと呼んでいる。
…だとすると、アルカの時がお姉ちゃん、ナニカの時は名前呼びってとこかな。
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名無し - もっと作ってほしいです！続編見たい… (2023年2月19日 21時) (
レス) @page14 id: d19581cf0a (このIDを非表示/違反報告)
黄色のお花(プロフ) - すごく面白かったです！続き楽しみにしてます‼️ (2022年4月3日 10時) (レス) @page14 id: 7a01cd330c (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ふぃあろさん» 頑張ってくらさい！((くらさいとは (2021年9月28日 21時) (レス) id: 2eb070a2f9 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃあろ(プロフ) - まるさん» ほんとですか！？ありがとうございます…！！これからも頑張ります！ (2021年8月31日 21時) (レス) id: 91505f2211 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - とっても面白いです！1話1話を丁寧に作っているのが伝わります！これからも、無理をしない程度に頑張って下さい！ (2021年8月30日 18時) (レス) id: 2eb070a2f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぃあろ・宮夢 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uekukz/
作成日時：2021年6月17日 14時
